水ぶくれになるタトゥー除去方法って?回避方法はないの?

[最終更新日]2016/11/01

タトゥー除去 水ぶくれ

若い頃に彫ったタトゥーが大人になってから色々と問題になったので除去したいと考えている方も多いかと思います。現在では様々なクリニックでタトゥー除去を行っていて比較的容易ではありますが、実は水ぶくれを起こす事があるのをご存知ですか。

今回はそんなタトゥー除去にまつわる水ぶくれの話を中心的にご説明いたします。

水ぶくれになるタトゥー除去方法

まずタトゥーを除去しようと思ったら、外科手術を行うかレーザー治療を行うかの2通りの方法があります。この2つの内、水ぶくれが起こる可能性があるのはレーザー治療の方になります。

何故外科手術では水ぶくれが発生せず、レーザー治療の方だけ水ぶくれが起こるのかというとそれぞれ治療方法が違うからです。

まず外科手術ですがこちらはタトゥーの彫られた部分の皮膚を切開し、タトゥーの色素のある根元の皮下組織から丸ごと取り除いてから縫合する事になります。これに対してレーザー治療は皮膚を切開せずに極小のレーザーを照射して皮膚に穴を開けて、色素を除去する流れになります。

この2つの違いにおいて重要なのは熱量があるかどうかです。そもそも水ぶくれと言われると真っ先にやけどを連想するかと思いますが、タトゥーの除去後にできる水ぶくれもやけどが関係しています。手術には当然高熱の物は何も使われていませんが、レーザーはそれ自体が高熱ですが、これはタトゥーのインクを除去するために熱破壊を引き起こしているからなのです。

つまりタトゥーを除去する際にレーザー治療を行えば、やけどに似た症状、並びに水ぶくれは比較的発生しやすいというわけです。水ぶくれがどうしても嫌だという方は外科手術でタトゥーを除去するようにしましょう。

水ぶくれのメカニズム

ではそもそもやけどを負った時に何故水ぶくれができるのか、そのメカニズムについてもここでご説明いたします。

まずやけどには程度で3段階に分かれています。これは皮膚が3層からできている事に関係していて、やけどがどの層にまでダメージを与えているかで分かれます。

皮膚は1番外側の表皮から、真皮、皮下組織と3層からなっていて、水ぶくれができるのは真皮や皮下組織にまでやけどのダメージが到達している時だけです。なぜ真皮以下の深いところにダメージを負った時に水ぶくれが起こるのかというと、毛細血管が関係しています。

真皮と皮下組織には毛細血管が通っていて、やけどでダメージを負うとこの毛細血管から血液が流れ出てきます。この時に流れて出てくる血液は血漿(けっしょう)と言って、その成分のほとんどは水となっています。この血漿が真皮内の傷の隙間に入り込む事によって水ぶくれは発症するのです。

水ぶくれの中にある液体はただの水なのか疑問に思った方もいるかもしれませんが、実はあれも血液の仲間なのです。ただ主成分としては水分の方が多いだけで、中には普通の血液と同じように酸素や栄養などが含まれています。大きなやけどによって命の危険に関わる場合、多くはこの血漿が体外へと流れて行ってしまう事が関係しているのです。

このように水ぶくれはやけど、特に真皮以下の深いところに負った時にできるもので、真皮以下の深いところに色素を含ませているタトゥーの除去は正に水ぶくれを起こす条件をしっかりとクリアしている事になります。なのでタトゥーの除去をレーザーで行った時には高確率で水ぶくれが起こるという事を覚えておきましょう。起こらないように祈るのではなく、起こったとしてもすぐに対処できるように準備してからレーザー治療を行うようにしましょう

レーザー治療後にできた水ぶくれの対処法

さてそれではここからは実際にレーザー治療を行った後にできた水ぶくれの対処方法をご紹介いたします。

レーザー後にできた水ぶくれと言っても、先ほど説明したように基本的にはやけどによってできた水ぶくれと同じと考えて良いです。やけどを負った時は患部を冷やすと思いますが、レーザー治療を受けた後の水ぶくれに関しても同じように冷やしましょう。もちろんお風呂に入る時には患部を付けないようにしましょう。温めると中の水分が熱を持って皮膚に直接熱のダメージを与える事になります。

このようにレーザー治療後にできた水ぶくれでも対処方法は普通の水ぶくれと何も変わりません。とにかく冷やして、必要以上に熱を受けないようにするだけです。

さて水ぶくれができた時に未だに議論がされる事もある、水ぶくれの水疱をどうするかという問題ですが、近年では割らないのが一般的になりつつあります。場所によっては邪魔だからすぐに割りたいと思う人もいるかもしれませんが、先ほど説明したように水疱の中身はただの水ではなく血漿です。傷を治すのに必要な酸素や栄養を含んでいる血漿なのです。なので水疱を割ってしまうと水ぶくれの原因となったやけどを治すのに時間がかかるだけでなく、割ったことによって傷口が外気に触れてより悪化する可能性すら秘めています。なのでとにかく割らないように気を付けましょう。

万が一割れてしまった場合にはすぐに清潔なガーゼなどで傷口を塞いで菌やウィルスが入らないようにしましょう。心配なら皮膚科へ相談に行くのも有りです。どうしても病院へ行く時間が取れないという場合には乾かさない水で洗い流す消毒しない湿潤療法に則って保湿を第一に外気に触れないようにしておきましょう。

水ぶくれの対処方法としてはとにかく水疱を割らない、割れたら外気に触れないようにする、乾燥させないことを第一に考えましょう。水ぶくれができたら皮膚科かレーザー治療を行ったクリニックへ相談しに行く事が鉄則となります。これを覚えておけば何があっても慌てずに行動できますね。

湿潤療法についてはこちらの記事の中で紹介しています

レーザー治療後患部に水ぶくれを作らない為のコツ

レーザー治療でタトゥーの除去を行った際には、やけどによる水ぶくれが避けては通れない問題になりやすいと話してきました。なので絶対に水ぶくれを起こさないで済む方法はほぼありません

一応水ぶくれを起こさないようにしたい場合には、レーザー治療後にすぐ冷やすようにしましょう。やけどを負った時の応急処置と同じで、早めに水で冷やしておけばやけどの進行を遅らせる事ができますので、もしかしたら水ぶくれにならずに済むかもしれません。

ただタトゥーは基本的に真皮かもしくは皮下組織にまで色素を埋め込んでいる事が多いため、レーザーを直接真皮以下にまで照射する事になります。普通なら熱い物に触れる際には表皮から熱が迫ってくる形になりますが、レーザーはほぼ直接真皮か皮下組織に熱を与えるため、やはり水ぶくれは避けて通りにくい症状となっています。

水ぶくれ対策としてはレーザー治療後に行える行動は冷やすという事に限定されてしまいますが、一応レーザーの種類によっては水ぶくれが起こりにくくなっている物もあります。

そういった副作用が少ない事で注目を集め始めているのがピコレーザーです。従来のレーザーよりもさらに小さな色素にも対応していて、レーザーの照射時間も短いのが特徴です。そのため熱による影響も出にくく、痛みを感じないという人も多くいます。

こちらのピコレーザーは確かに従来のレーザーよりも痛みが薄く、副作用も出にくいと言われていますが、やはり根本的にレーザーを照射している以上、やけどと水ぶくれの可能性がゼロという事にはなりません。この様にレーザー治療を行う際の水ぶくれは避けて通れない可能性が高いという事をよく覚えておきましょう。

レーザー治療によるタトゥーの除去は非常に有効的で、レーザーの研究も進んでいるのでより確実にタトゥーを消す方法の1つとなっています。しかしながら水ぶくれなどの副作用はそのレーザーの特性上中々切り離せない部分になっているので、起こらないようにするよりも、起こってもすぐ対処できるようにするのがベストと言えるでしょう。

まとめ

  • 水ぶくれが起こる可能性があるのはレーザー治療。
  • 水ぶくれができるのは真皮や皮下組織にまでやけどのダメージが到達している時。
  • レーザー治療を受けた後は冷やして、水泡ができていたら極力破かないように気をつける。

 

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