時間が経っても帝王切開の傷跡が痛む…症状別対処法

[最終更新日]2017/02/09

帝王切開 傷跡

出産。お腹の中にいる子どもがとにかく元気に産まれてくれればそれでいい。だから出産方法はなんでもいい。

また、普通分娩の予定が急遽帝王切開になった方もいるはず。帝王切開は妊娠した女性の5人に1人は経験する身近な手術です。

皆さん、子どものことを想い帝王切開したけれど、無事赤ちゃんが産まれ、ひと安心した時帝王切開した傷跡が傷んだり、かゆみさらには、傷跡が目立ち恥ずかしいなどトラブルに悩まされているママも少なくありません。

今回は、そんな帝王切開の傷跡についてその状態別にみていくことにしましょう。

手術後のかゆみや痛みの原因

帝王切開をした後、かゆみや痛みに悩まされる方も多くいます。かゆみや痛みの原因はなんなのでしょうか。
帝王切開した場合、子宮と皮膚を縫合していきますが、このとき縫合する糸は抜糸の必要がなく自然に溶けていきます。というか皮膚に吸収されるんですね。この糸の主成分はなんと「」です。ですから金属アレルギーの方はまれに反応が出てしまう場合もあります
アレルギー反応が出てしまうと、本来溶けてなくなる糸が体内に残ってしまう場合もあります。残った糸を体内が異物と勘違いして反応が出て、かゆみや違和感を感じるようです。

帝王切開の傷跡は特に「かゆみ」を感じる方が1番多いのですが、日々の育児や、かゆいだけだからと重大なことにはとらえずほっておく人も多く、炎症をおこしてしまう人も少なくありません。炎症だけならいいのですが、化膿してしまう場合もあります。
この化膿してしまうというのが帝王切開の肌トラブルで1番多いといわれています。
ですから、かゆみを感じたら患部をなるべく触らないようにすることと小さい子がいると自分のことは後回しでしょうが早めに病院を受診するようにしてくださいね。

かゆみに対処する方法

それでは、次に痛みやかゆみの対処法についてみていくことにしましょう。

帝王切開した後の傷跡は、治る過程の段階が1番痛みやかゆみを感じやすいといわれています。ですから、術後すぐは、痛みやかゆみは感じやすいものです。
さらには、術後1年以上たっているのに、時々痛みやかゆみがある。季節の変わり目などしくしくするなどという方もいますがこれは正常範囲内ですので安心してくださいね。
術後間もない方は、3ヶ月~半年くらいで痛みやかゆみはある程度おさまってきます。

痛みやかゆみに耐えられない場合は、お薬を処方してもらえるので出産した病院を受診してもらうのが1番いいと思いますが、なかなか病院へ行けないというママがほとんどだと思いますので1ヶ月健診まで待てるようであればその機会を利用して、医師に相談するのも良いかと思います。
ただし、1ヶ月健診はお子さんの体の状態も確認すると思いますので、そのことで頭がいっぱいで、自分の帝王切開の傷跡についてきちんと話ができなかったというケースもよくあります。できれば話したいことをきちんとメモにかいておくといいですね。

かゆみを感じている人には、注意してほしいことがあります。それはかゆくてもなるべく我慢するということ。
かゆいからと患部をかくことで傷跡から細菌が入って炎症をおこし、かゆみが余計に止まらなかったり、ケロイドになりやすい方(傷跡が赤く盛り上がりミミズばれのような状態のこと)はかくことで、傷跡が目立ちやすくなる原因にもなります。

それではかゆみ対策についてみていくことにしましょう。

ヒルドイド軟膏

上記で説明したように、産後しばらくたっていても時々傷跡がかゆかったり痛みを感じる場合には普段の保湿をしっかり行うことが対策になります。
かゆみが出ている場合、その原因の多くが乾燥です。この場合、お家にある保湿クリームを塗ってラップで保湿をしてもらえばいいのですが、紹介するならば「ヒルドイド軟膏」がおすすめです。病院での処方が基本ですがヒルドイド軟膏は保湿抗炎症作用血行促進効果があります。ですから傷跡には効果的なんです。
ヒルドイド軟膏には副作用がほとんどないといわれていますが、血栓をとかして血流を良くする効果があるようです。ですから出血しやすくなることが困る方は注意が必要と言えるでしょう。
料金は保険適用で200円程度で手に入ります。基本的には病院を受診して処方してもらってくださいね。

ステロイド剤

それでもなかなか症状が改善しないという方は形成外科でテープタイプのステロイド剤を処方してもらうのもおすすめです。
皮膚科などで処方されるのはドレニゾンテープが多いようです。これは1枚約100円くらいです。
ステロイドと聞くと、皮膚が黒くなったり、身体に蓄積するとか、ずっと使い続けないといけなくなるなどできれば使いたくないと思われるかも知れませんが、これはあくまでもステロイド剤を長期間使用したり、強いステロイド剤を使用した場合にのみ言えることです。
テープ状のステロイド剤は、患部に直接切って貼るだけなので、ステロイドの量は他のものに比べて少なくできています。ただし、患部以外の場所には貼らないように注意してください。痛みもないので医師の使用方法をきちんと守れば安全な薬といえます。

痛みに対処する方法

ロキソニン

痛みについては、ロキソニンが良いでしょう。
最近は、ドラッグストアなどでもロキソニンSが販売されていますよね。料金は病院で処方されるロキソニンなら保険適用で12錠で200円くらい。ドラッグストアなどで販売されているロキソニンSは12錠で680円です。
ロキソニンというと、生理痛や頭痛のイメージがあるかも知れませんね。
しかしながらロキソニンは副作用に胃腸の症状があげられます。さらに長期的に服用していると胃潰瘍などにつながるケースもあります。服用前には食事をきちんととったり、牛乳を飲んで胃の粘膜を守るなど工夫するといいですよ。気になる方は医師に相談してみましょう。

傷口が気になる場合

傷が目立ち、銭湯や温泉、海水浴などが億劫だと感じておられる方もいることでしょう。
そんな時は、美容外科などを受診することをお勧めします
傷跡の状態や種類によっても治療法は違いますが、皮膚をとりその皮膚を貼り付ける方法(皮膚移植)やレーザー治療などがあります。

美容外科などは、保険が適用になりませんので各クリニックで料金が異なります。ですから、無料カウセリングなどで料金をしっかり確認するようにしましょう。さらにはオペや治療の症例数や口コミなどを確認して、すぐに決めず複数のクリニックを回るようにしてください。

帝王切開の傷跡のかゆみや痛みは立派な病気です。
対処法を紹介しましたがかゆいだけだし、などといって自分の体のことを後回しにせず、皮膚の状態をみながら、自己判断せずクリニックを受診することが改善の近道だと思います。
また、帝王切開は1度目の出産で帝王切開すると2度目もほとんどが帝王切開での出産となります。ですから、1回目の段階でしっかり治しておかないと大変なことになりますよ。

まとめ

  • 縫合する糸の主成分に金が使われていて、まれに金属アレルギーを起こすケースがある。
  • かゆみには軟膏やステロイド剤、痛みにはロキソニンがおすすめだが、副作用もあるので注意。
  • 傷口が気になって温泉・海水浴に行けない方には美容外科での傷跡修正も提案。

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