ヒルドイドが傷跡に効くって本当?効果と副作用について

[最終更新日]2017/03/25

傷跡 ヒルドイド

ヒルドイドとは、皮膚の乾燥を防ぎ、血行をよくする、保湿力の高い塗り薬です。そして、それだけでなく傷跡や火傷にも効くと言われています。そんな万能薬ヒルドイドの安全性や成分、効果などについてご紹介します。

ヒルドイドって安全なの?

「ヒルドイド」とは、ヘパリン類似物質が配合されているローション、クリームのことをいいます。そもそも、「ヘパリン類似物質」の「ヘパリン」とは何かというと、人間の体内に存在するムコ多糖類(体内の細胞の周りで水分を蓄え、身体をみずみずしく保っている成分、例えばよく耳にするヒアルロン酸やコンドロイチンもムコ多糖種類です)の一種です。

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この体内に水分を蓄える働きが肌のうるおいをキープしたり、体内の細胞に栄養を与えたり、あるいは、細胞から出た老廃物を運ぶ働きをしています。

その「ヘパリン」に似せて作られたのが「ヘパリン類似物質」です。なので、人工的に作られたヘパリンだと思ってください。原料は、主にブタの臓器です。

この「ヘパリン類似物質」は、人間の体にもともと存在するものに近い性質の成分なので、非常に安全性の高い成分で、副作用が起こる可能性が低いと言われています。

ヒルドイドの使用上の注意と気になる副作用ですが、まず、血友病や血小板減少症など、出血性の血液の病気のある方は使用しないようにしましょう。ヒルドイドの成分は血液のが固まることを防ぐものがあるので血液系の病気がある方は使用できません。

また、まれにかゆみや発疹の副作用があるので、アトピー性皮膚炎やニキビがある方は、症状が悪化する恐れがあるため、使用の際はお医者さんに一度確認して使用してください。

ヒルドイドの成分

グリセリン、ステアリン酸、水酸化カリウム、白色ワセリン、ラノリンアルコール、セトステアリルアルコール、セトステアリルアルコール・セトステアリル硫酸ナトリウム混合物、ミリスチルアルコール、チモール、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、イソプロパノール…でできています。

成分を見ても効果が一目で分かりませんが、保湿成分が十分に含まれている成分です。

例えば、水分をかかえるクッションの部分と一緒になり、水分を外に逃がさない成分「グリセリン」、肌に浸透して水分と一緒になり、水分量を増やして体内に閉じ込める保湿成分「ヘパリン」、肌の表面に膜をし、水分を逃さないようにする保湿成分(ワセリン)が入っていることで、保湿成分が高いことが証明されます。

効能

効能は7つあります。

  • 皮膚細胞に水分補給すること
  • 傷を修復すること
  • 持続性のある高い保湿力がある
  • 血行促進作用があること
  • 血液凝固を防げること
  • 鬱血を改善すること
  • 傷の治りを早めること

この7つです。特に、ヒルドイドの効能で注目されているのが、

皮膚細胞に水分補給すること」と「傷を修復すること」です。

まず「皮膚細胞に水分補給すること」ですが、成分で説明した通り、ヒルドイドには高い保湿成分があります。カサカサと乾燥した顔や体に潤いを与えて、乾燥を和らげることができます。そのため、よく肌の乾燥が起こるトラブルの際は皮膚科で処方されています。最近は、乳液感覚でヒルドイドを顔に塗る方や、高価な美容液や美容クリームよりも顔に塗ると保湿力が高いという方もいるくらい、乾燥対策には大きな効果があると言われています。

次に、「傷を修復すること」です。

火傷(通常の火傷や、レーザー治療での火傷など)や手術跡などのなかなか消えない傷跡に高い効果があると言われています。よくレーザー治療や手術後に傷跡をよく保湿するようにとお医者さんから指示があります。それだけ、傷跡に保湿は大切だということが分かります。使用方法は、1日に3~5回傷跡に丁寧に塗り込みます(多すぎず、少なすぎない適切な量を塗ります)。傷の深さにもよりますが、平均で2~6か月で傷跡が薄くなってくる効果が表れると言われています。

副作用

副作用は、まれにかゆみやむず痒さ、発疹、皮膚の赤みなどが報告されています。使用をしてこのような症状がでた場合は使用を中止し、専門機関を受診するようにしましょう。

また、血液の病気がある方は使用しないようにしましょう。ヒルドイドの成分は血液が固まることを防ぐものがあるためです。

どこで買えるの?

ヒルドイドは医薬品なので、ドラッグストアなどでは購入できません。では、どこで購入できるのか?ヒルドイドにはどんな種類があるのか?についてお伝えします。

入手方法

先程お伝えした通り、ヒルドイドは医薬品です。なので、病院または処方せんを持参した上で薬局で購入をします。主に、ヒルドイドが手に入る医療機関は皮膚科、形成外科ですが、医療機関であれば、この2つ以外でも処方箋をもらい、手に入れることができます。

特に皮膚科の場合は、ヒルドイド以外の薬を手配される場合があるので、「ヒルドイドという薬が効くと聞いたのですが、いただけませんか?」と尋ねれば、副作用の心配がある持病でない限り、処方してもらえます。

ヒルドイドの種類

クリーム、ソフト軟膏、ローション、ゲルの4種類があります。

どの種類も効果は同じですが、用途によって使い分けることをおすすめします。

まず、1つ目のクリームですが、ソフト軟膏と同じようなクリームタイプで、軟膏より、やや水で洗い流しやすい特徴があります。

次に2つ目の、ソフト軟膏ですが、手に吸い付くような感覚が最も強く、水で洗い流しにくい特徴があります。水回りの仕事が多い方には不向きですが、保湿継続力は抜群です。

3つ目のローションですが、乳液タイプになります。頭の傷など、毛がある箇所の傷口に塗るときに適しています。

4つ目のゲルは、最も伸びやすい加工がされているため、広範囲の傷や、盛り上がった傷によく効果があると言われています。

それでも傷が消えないなら

医療機関でしか取り扱いのないヒルドイドでも、傷跡が消えず効果が感じられないこともあります。その際には、プロの専門クリニックを受診することをおすすめします。

最近、専門クリニックで行われている傷跡を消す治療方法を4つご紹介します。

切除術・分割切除術
幅のある傷跡や凹凸がある傷跡に対して、傷口を切り取って特殊な方法で縫い合わせる方法です。一度で縫合できない大きさの傷あとは、最初の手術から半年以上経過してから、同じように傷口を切除し縫い合わせていく手術方法です。

植皮術、皮弁形成術
幅のある傷跡や、切除術ではゆがみが起こる場所(目や口周りなど)に適している方法です。他の場所から組織を移植するので、パッチワークのようになり、皮膚の色味が変わる能性もあります。

組織拡張器
切除術と似ている方法です。手術で傷口部分を切除し、残った皮膚の下に、シリコンで作られた風船を埋め込みます。その後に、2~3か月かけて風船を膨らまし、皮膚を伸ばしてゆき、伸びた皮膚を用いて切除した傷あとの部分を補う方法です。

レーザー治療
傷口が色素沈着を起している場合行われる方法です。Qスイッチルビーレーザー治療といいます。レーザー治療と軟膏治療を数か月~数年にわたり繰り返します。

この4点がクリニックでの主な治療方法です。傷跡は、赤くなる、傷口が盛り上がる、色素沈着など人それぞれのトラブルが生じるものです。専門クリニックであれば、施術経験も豊富な医師が、1人1人に合った治療をしてくれるので、安心感と効果が期待できます。

ヒルドイドに挑戦してみて、それでも傷跡が消えない場合は、専門クリニックを受診するようにしましょう。

まとめ

  • 「ヒルドイド」とは、ヘパリン類似物質が配合されているローション、クリームのこと。
  • 出血性の血液の病気のある方は使用しないようにしましょう。
  • 医療機関で処方せんをもらい、処方せんを持参した上で薬局で購入。

 

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