ケロイドとは違うの?肥厚性瘢痕の治療法とは?

[最終更新日]2016/09/09

肥厚性瘢痕

私たちはけがや手術をしたときに傷ができます。傷のことを医学的には瘢痕(はんこん)と呼びます。
この傷、本来ならだんだんと目立たなくなっていくのですが、傷跡がなかなか治らない、むしろひどくなっていく場合があります。

赤く盛り上がりミミズ腫れのような状態。
白く平らではあるが幅が広い傷跡。
引きつれを生ずる。
色素沈着、色素脱出のように色の違いが目立つ。
表面がテラテラと光る。
傷の合わせ目が段違いになる。

などあなたの症状はどうでしょうか。
赤く盛り上がりミミズ腫れのような状態であれば、肥厚性瘢痕またはケロイドといわれる症状です。

ケロイドと肥厚性瘢痕の違いって?

肥厚性瘢痕

いったん治ったはずの傷が1~2ヵ月ぐらいたって傷あとが赤く盛り上がって、いわゆるみみずばれのようになることがあります。
程度の深い傷ができると体が緊急事態だと判断して、コラーゲンが傷を埋めます。しかし何らかの理由でコラーゲンが大量生産され必要以上のコラーゲンが生産されてしまい結果できたものが肥厚性瘢痕といいます。

肥厚性瘢痕は放置していても半年から1年で段々と平らに白くなってゆきます
余分につくられた線維組織が、傷がおちつくとともに、だんだんと吸収されてゆくからです。
肥厚性瘢痕がいつまでたっても消えないで、かえってどんどん広がってゆく場合、これをケロイドといいます。
自然に軽快することが肥厚性瘢痕の特徴で、反対に何時までたってもよくならず、増えつづけていくのが、ケロイドの特徴です。
しかし、体質や個人差により、ケロイドと肥厚性瘢痕の両方の性質をもち合わせた傷跡の方や専門科の中でも意見が割れるなど明確な区別は難しいとも言われています。

ただケロイドの特徴としては治癒傾向をみせないこと、怪我や手術などの原因に関係なく自然にできることがあること、そして決定的な違いとしては周りへのひろがり方があげられます。

肥厚性瘢痕は周りの組織を押しのけはしますが、正常な皮膚にまで広がることはありません
さらに肥厚性瘢痕はあくまでも一過性のもので数カ月、長くても数年でおさまってきます。
ケロイドは正常な皮膚にまで広がりをみせるので肥厚性瘢痕かケロイドかの判断は、その広がり方をみることが多いようです。

ケロイドや肥厚性瘢痕になるのは人間だけで、動物はなりません。したがっていまだに原因がはっきりしていないのが現状ですが、起こりやすい人や条件は少しずつ分かってきているようです。
例えば白人には少なく黒人には多い。
やけどなど化膿した傷はケロイドや肥厚性瘢痕になりやすい
ひっぱられるところ、皮膚の緊張が強いところ、例えば首の付け根や肩はできやすい傾向にあります。
思春期や妊娠中は発症しやすいなどがあげられます。

肥厚性瘢痕の治療方法とは?

それでは治療法についてみていくことにしましょう。基本的には、肥厚性瘢痕もケロイドも治療法は同じです。

手術療法

肥厚性瘢痕を切りとって、回りの皮膚を縫い寄せます
このとき見た目だけでなく再発を防ぐ縫い方が必要です。広範囲のときには、皮膚の移植を行ないます
移植した皮膚はケロイドになりにくいのですが、回りとの継ぎ目がしばしばケロイド状になることがあります。
さらに再発を防ぐために切除後には放射線を照射する方法もあります。
また後遺症として皮膚障害色素沈着などがあります。
さらには放射線治療は発がんのリスクをともなうため、治療に関しては医師との相談が必要です。

ステロイド注射、軟膏

肥厚性瘢痕に直接注射しステロイド剤を注入していく治療法です。
効果は見られますが、患部に直接注射するわけですから麻酔をしても痛く、さらには注射も何度か行う必要性があります。
また副作用として皮膚が薄くなってへこんでしまう毛細血管が広がる、女性ですと生理の周期に影響が出ることがあると報告もあります。
軟膏は、塗り薬でかゆみや痛み止めに効果がみられます。

圧迫法

瘢痕の上をスポンジで押さえ上から絆創膏で押さえます。
手軽なのですが効果が出るまでに半年くらいの時間がかかるのがデメリットです。
さらに皮膚の弱い人には向いていません。

内服薬

効果的な治療薬はリザベン(トラニラスト)です。
リザベンは、もともと気管支喘息やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などの治療に使われていた薬です。痛みやかゆみを抑えるのに効果的で副作用も少なく、時間はかかるものの傷跡が白く平らになってきます。
数ヶ月から数年の服用が必要ですがかゆみや痛みに悩んでいる方には効果的だといわれています。

まとめ

以上が肥厚性瘢痕の説明と治療法になりますが、いくら肥厚性瘢痕で自然に治癒するとしても自己判断は危険です。
クリニックでの受診をお勧めします。
美容外科などでは、カウセリングを無料でおこなっているので足を運んでみるのも良いのではないでしょうか。

 

※ケロイドの場合、”外科的治療は一般的に禁忌”とされる事もあり、治療に関しては医師と相談の上で慎重に行う必要があります。
参考元:日本形成外科学会

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