手術跡のケロイドがかゆい時の対処法5つとケロイドが発生しやすい条件

[最終更新日]2017/03/25

ケロイド かゆい

大きな手術には傷跡がつきものですが、この傷跡がいつまでたってもかゆいといった経験をしたことはありませんか?

それは手術跡がケロイドへと変化してしまったからかもしれません。

ここでは手術跡がケロイドになってしまった場合のかゆみ対策について紹介していきます。

ケロイドとはどんな状態?

まずはそもそもケロイドがどんな状態のことをいうのか説明していきましょう。

ケロイドとは?

人の体に傷ができると、時間の経過とともに傷は治っていき最終的には成熟瘢痕(せいじゅくはんこん)という傷痕になります。

しかし、体質やアレルギー反応などなんらかの原因で傷痕がミミズ腫れのように赤く盛りあがり、この病変が本来の傷跡を超えて広がっていくことがあるのですが、これを「ケロイド」と呼びます。

ケロイドは自然に治りにくいという特徴があり、一度ケロイドができるとその部位に痛みやかゆみを感じやすくなってしまいます。

また、この痛みやかゆみは後で紹介する「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」で生じるものより強く出る傾向にあります。

ケロイドの原因は?

一般的には傷ができても数年経過すれば傷跡も消えてなくなりますが、なぜケロイドが発生するのでしょうか?

実はケロイドが発生する原因はまだはっきりとは解明されていないのですが、ケロイドが発生しやすい条件はいくつか判明しています。

  • 皮膚の色が濃い人種の方がケロイドが発生しやすい
  • 親などがケロイドを発生しやすい場合は、その体質が遺伝してケロイドが発生しやすくなる
  • 5~30歳に多くみられる
  • 首のつけ根、上腕の外側、胸部、肩甲骨部、恥骨部など皮膚のひっぱられやすい部位に発生しやすい

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肥厚性瘢痕との違い

傷痕が変化したものがケロイドですが、実はケロイドに似た症状として「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」というものがあります。

ケロイドの場合は本来の傷の範囲を超えて広がっていきますが、肥厚性瘢痕はケロイドと同じように傷跡が赤く盛り上がったりミミズ腫れのようになりますが、傷の範囲を超えることはありません。

また生じる痛みやかゆみもケロイドよりも肥厚性瘢痕の方が軽めで、時間の経過とともに盛り上がりも収まり、赤みもひいていきます。

このようにケロイドと肥厚性瘢痕は似たような部分があり、体の中の一方の傷跡はケロイドになり、もう一方の傷跡は肥厚性瘢痕になるといったこともあるため、厳密にケロイドと肥厚性瘢痕を区別するのは難しいのが現状です。

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手術跡のケロイドがかゆいときの対処法

もともとケロイドができやすい体質だった、手術で皮膚が伸びやすい部分をメスで切ったなど、なんらかの原因で手術の傷跡が自然に治る肥厚性瘢痕ではなく、自然には治りづらいケロイドになってしまうことがあります。

ケロイドになってしまった場合に困ることとしては「かゆみ」があげられます。

肥厚性瘢痕の場合もかゆみは感じるのですが、ケロイドの場合はさらにそのかゆみが強くなります。

特に夜布団に入って体が暖まったときなどに強烈なかゆみに襲われるため、なかなか寝付けないこともあります。

かゆいからといってかいてしまえば、そのぶんケロイドが悪化したり肌に新しい傷ができてしまうこともあるため、ケロイドが出来てしまった人にとってはこのかゆみの対処法が非常に重要になってきます。

いくつかケロイドのかゆみ対策をご紹介しましょう。

冷やす

ケロイド かゆい
ケロイドに関わらず体にかゆみを感じたときに、その部分を冷やすという人は多いかもしれません。

人の体は温まると血管が拡張して血行がよくなるのですが、この血管の拡張によって刺激され「かゆみ」を感じることがあります。

そういった場合には、かゆい部分を冷やすと拡張されていた血管が収縮してかゆみが抑えられることがあります。

しかし、冷やすのをやめると再びその部分の温度はあがるわけですから、場合によってはさらに強いかゆみに襲われることもあるかもしれません。

そのため、ケロイドのかゆみを抑えるために冷やすのであれば、「氷などで極端に冷やさず、濡れタオルなどで冷やす」「冷やした後にすぐにお風呂に入ったりして、急激に温めない」という部分に注意したほうがいいでしょう。

ドレニゾンテープ

ドレニゾンテープ

引用元:QLife


ドレニゾンテープは、ステロイドが配合されている貼薬です、

ステロイドには抗炎症作用があるため、ケロイドのかゆみを抑えられます。

目立つ副作用としては、皮膚のかぶれが多いため、異常を感じたらすぐに使用を中止するようにしましょう。

ただし飲み薬ではないため、使うことで全身に副作用があらわれるということはほとんどありません。

【関連記事】帝王切開の跡のかゆみの対処法

ケナコルト

ケロイド かゆい
ケナコルトというステロイドをケロイド部分に注射することで、ケロイド組織をやわらかくして、痛みやかゆみを抑えられます。

何度か注射を繰り返すとケロイドが小さくなりますが、場合によってはケロイドだけでなく皮膚まで薄くへこんでしまうこともあります。

ヒルドイド

ケロイド かゆい
血行促進、保湿効果があるヒルドイドの塗り薬でケロイドのかゆみを抑えられることもあります。

実際にヒルドイドの塗り薬には、およそ66%の改善率があるというデータもあります。

副作用が極めて少ないため、塗り薬の中でも最も多く処方されている薬のひとつです。

【関連記事】ヒルドイドって安全なの?

アットノン

アットノン
小林製薬から販売されているアットノンは、傷跡を消す市販薬として有名です。

抗炎症作用を含んでいるためケロイドのかゆみにも対応できる可能性はありますが、病院で処方される薬に比べれば当然効果も劣るため、ケロイドの状態などによっては効果が得られないこともあるでしょう。

しかし市販薬であるため、病院に行かなくても手に入るというおおきなメリットがあるため、症状が軽い場合には一度試してみる価値はあります。

【関連記事】アットノンの効果と口コミ

セルフケアでかゆみがおさまらない場合はケロイド外来へ

ひとことでケロイドと言っても、発生した部位やケロイドの大きさ、本人の体質などによってかゆみやその他の症状も変わってきます。

そのためケロイドのかゆみを抑える方法はいくつかありますが、実際に試してみても望んだ効果を得られない場合もあります。

そういった場合には、ケロイド外来の受診をおすすめします。

一般的に皮膚のかゆみが気になる場合は、皮膚科を受診することが多いでしょう。

しかし残念ながらケロイドの認知度は医師の間でもまだ低く、適切な治療を受けられない可能性もゼロではありません。

ケロイドのかゆみを抑えたり、治療をする場合の選択肢は塗り薬、貼薬、注射、手術など様々あり、ケロイドや患者の状態に合わせて適切なものを選ぶことで最大限の効果を発揮できます。

しかし、ケロイド治療を専門的に扱っていない場所で治療を受けると、本来であれば注射による治療が適切だったのに貼薬による治療をすすめられるといったようなことが起こり得るのです。

そのため、なにをやってもケロイドのかゆみを抑えられず生活に支障が出るようであれば、あまり数は多くはありませんがケロイド外来を受診して専門的な治療を受けた方がいいでしょう。

まとめ

  • ケロイドは自然に治りにくいという特徴があり、一度ケロイドができるとその部位に痛みやかゆみを感じやすくなる。
  • かゆいからといってかいてしまえば、その分ケロイドが悪化したり肌に新しい傷ができてしまうこともあるため、ケロイドが出来てしまった人にとってはこのかゆみの対処法が非常に重要。
  • 何をやってもケロイドのかゆみを抑えられず生活に支障が出るようであれば、ケロイド外来を受診して専門的な治療を受けるようにする。

 

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