手術跡がミミズ腫れに…そもそもケロイドの原因って何?

[最終更新日]2016/09/05

ケロイド

ケロイドという言葉を皆さんご存知でしょうか。
ケロイドとは、皮膚にできた傷が治る過程の中で何らかの原因が起こり、コラーゲンが増殖して、傷の上に皮膚が盛り上がった状態のことです。
痛みやかゆみを感じる人も多く、できる場所によっては体の動きに制限がかかる場合もあります。
1度できてしまうと見た目だけでなく、体調不良にもつながるケロイド。

このケロイドとは、やけどや帝王切開などの手術跡という印象が多いのですが実際はどうなのでしょうか。
今回はケロイドとは何か、特徴やできやすい条件とはなにかということについてみていきたいと思います。

ケロイドとは

私たちは、けがをしたとき、程度が軽ければ特に何もしなくても自然治癒する力を持っていますね。
しかし、傷が治る過程の中で皮膚が引っ張られたり、アレルギー反応が起こったりすると傷跡が赤く腫れあがりミミズ腫れのようになることがあります。これがケロイドです。

ケロイド
ケロイドは簡単にいうとコラーゲンの塊です。
程度の深い傷ができると体が緊急事態だと判断して、コラーゲンが傷を埋めます。しかし何らかの理由でコラーゲンが大量生産され必要以上のコラーゲンが生産されてしまい結果、ケロイドができてしまうのです。
ケロイドが厄介なのは傷跡の範囲を超えて健康な肌にも広がっていってしまうという点です。また、怪我ややけどをしていなくても自然にできることもあります。

同じく傷跡が赤く腫れあがりミミズばれのようになる、肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)という病気もあります。
ケロイドも肥厚性瘢痕も同じような特徴がありますが肥厚性瘢痕は元々の範囲を超えて広がることがないのが特徴です。
しかし、体質や個人差により、ケロイドと肥厚性瘢痕の両方の性質をもち合わせた傷跡の方もいたりと、明確な区別は難しいとも言われています。

ケロイドが出来やすい人は?

ではケロイドができやすい条件はあるのでしょうか。
ケロイド体質という言葉を聞いたことはあるでしょうか。やはり、ケロイドができやすい人というのはいるようです。
また人種によってもできやすさに違いがあることも分かっています。白人には少なく黒人は多いようです。黄色人種はその中間だそうです。
さらに詳しく述べると日本人より韓国人の方がケロイドにはなりやすいようです。
また、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などアレルギー体質の方はケロイドができやすいとも言われています。
また、傷ができてからも傷口が不衛生だったり、異物反応やアレルギー反応が出た場合、何かに感染した場合もケロイドができやすくなります。

実はケロイドは、人間にしかできないという報告があります。動物にはできないためにケロイドの実験や研究はなかなか困難な状態なのです。
そういったことも含めて、現在ケロイドができる理由についてはまだハッキリわかっていないのが現状のようです。
ですから、ケロイドができないように防ぐ方法についても分かっておらずできてしまったものに対して治療するという方法が多くとられています。

さらにケロイドの痛みやかゆみは血流の増加によって悪化します。

ケロイド
飲食物では唐辛子やニンニク、カレーなどの刺激物アルコールなどを摂取すると血行がよくなるので控えた方が良いようです。
また、思春期妊娠中にケロイドが悪化するという報告もあります。

治療方法はどんなものがあるの?

厄介なケロイドや肥厚性瘢痕。治療方法にはどんなものがあるのでしょうか。

肥厚性瘢痕の場合、そのままにしておいても数年で平らで白っぽい傷跡になっていきます。
しかしケロイドは自然には治りにくいという特徴があります。
ケロイドには、見た目だけでなく、痛みやかゆみもともないますのでクリニックを受診することをおすすめします。

治療方法としては、肥厚性瘢痕とケロイドはほぼ共通しています。

ケロイド
一つ目は注射で改善させる方法です。ステロイドを傷跡に直接注射することで、膨らみが小さくなります。通常ステロイド注射を1~3か月おきに数回注射します。

変形して盛り上がった部分を押える圧迫療法やかゆみや痛みの軽減や、赤み、硬結、増大等の改善が期待できる抗アレルギー薬の内服、またいろいろな方法でも改善しなかった方には炭酸ガスレーザーなどで、皮膚を何回かに分けてレーザー治療などを行います。

上記でも述べたようにケロイドと肥厚性瘢痕の見極めは専門医師でも迷うことがあるため、症例数豊富な医師による診断がとても重要です。病院選びの際にはその件も含め、適切なクリニックを探しましょう。

 

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