ヘナタトゥーには茶色系以外のカラーはないの?注意すべき点とは?

[最終更新日]2016/12/30

ヘナタトゥー 色

ヘナタトゥーとは「ヘナ」という植物の葉の自然由来の力で、肌を染めることを言います。

これは、植物の染料で染めるので、入れ墨やタトゥーとは異なり一生ものではなく、一時的なものとなります。持続期間は平均2~3週間だと言われています。

近年、若者をはじめ、「手軽にできるタトゥー」としてファッションの一部に取り入れる人が増えています。今回は、そんな「ヘナタトゥー」についてご紹介します。

ヘナは天然の植物

ヘナタトゥー 色
先述した通り、「ヘナタトゥー」の原料である「ヘナ」は天然の植物です。

古くから、海外では髪や眉、爪や手足のペイントとして使用されていました。例えば、インドやマレーシア、シンガポールなどではヘナタトゥーの歴史は古く、魔除けや幸運を呼ぶ力があると言われ、お祝い事やお祭りなどで女性がヘナタトゥーをする文化があったそうです。

天然の植物がなぜ、肌を染めるのかというと、「ヘナ」には「肌にあるたんぱく質に反応する成分が入っているから」です。

具体的には、2つの成分が入っています。

  • ローソン
    これが、肌を染める色素です。
  • タンニン酸
    これは、たんぱく質に強く反応する結合能力がある成分です。

この2つの成分の効果で肌に色が付きます。

それでは、なぜ2~3週間で一度染まった肌の色が抜けるのかについてです。

それは、「肌がターンオーバーする(皮膚が新しく生まれ変わる)から」です。人間の皮膚は3つの層でできています。上から「表皮」、真ん中が「真皮」、そして一番下が「皮下組織」この3層でてきています。

一般的にタトゥーは真皮と皮下組織の間くらいの位置に針で傷をつけて、そこにインクを入れて作っていきますが、ヘナタトゥーは一番上の層「表皮」を染めていきます

皮膚の生まれ変わりは、もちろん一番上から始まります。つまり、古くなった表皮は角質となってはがれていくので、肌のターンオーバー(皮膚の生まれ変わり)で消えていくという仕組みになります。

そして気になるヘナの安全性についてですが、一般的に天然の植物なので、添加物や化学薬品等の有害なものは含まれておらず、安心だと言われています。

ただ、植物由来のコスメでも、人によっては肌トラブルやアレルギーが生じるのと同じで、ヘナタトゥーをして肌トラブルやアレルギーが発生したケースもあります。

アレルギー内容は、水膨れや色素脱失(白斑と呼ばれるもの)、日光過敏症、皮膚が赤らむ、傷跡が残る可能性があります。

特に、水膨れは消えるまでに半年かかったり、傷跡の場合は、一生跡が残ることもあるそうです。

敏感肌で肌トラブルが心配な方は、使用前にかかりつけのお医者様に相談をするか、肌トラブルが起きても大丈夫な箇所(見えにくい箇所など)から使い始めることをおすすめします。

ブラック・ヘナ

ヘナタトゥーの原料である「ヘナ」は天然の植物であるため、カラーは茶色(オレンジや濃い赤褐色カラー)のみで、タトゥーの色の染まりを濃くすることはできても、カラーを変えることは原則できません

ただ、ヘアカラー商品として販売されているヘナの中には、黒色など、より髪に馴染みやすい色に染まるとうたっている商品もあります。

そして、特に、海外では「ブラックヘナ」と呼ばれる、黒く染まるものを取り扱っているケースがあります。

この「ブラックヘナ」には危険性が潜んでいます。これの危険性についてご紹介します。

「ブラックヘナ」には「PPD(パラフェニレンジアミン)」という成分が含まれています。「PPD(パラフェニレンジアミン)」は、直接肌につけると、人によってペイントをした部位にかゆみが生じたり、赤みが生じることがあります。ひどい場合は、炎症腫れなどのアレルギー症状を引き起こしたり、最悪の場合はやけどのように肌に跡が残る可能性があります。

具体的な事例ですが、このPPDの影響でブラックヘナをしてから2年以上経過しているにも関わらず、肌が染めた模様通りにケロイド状にひきつれてしまい、跡が残った人もいます。

また、今お伝えしたPPDを使用したブラックヘナ以外にも、身体に悪影響のリスクがあるヘナタトゥーがあります。

それは、「ケロシン」や「アセトン」を混ぜて使用しているヘナタトゥーです。

まず、「ケロシン」とは石油の分留成分の一つです。「アセトン」とは工業で有機溶媒としてよく使われている物質です。このアセトンは、ネイルサロンでジェルネイルをオフする際の薬剤に含まれていることも多く、有害性が心配されています。特に「アセトン」はネイルサロンで使用されることがあるため、有害性の事例も複数あります。

例えば、爪の再生が遅い、爪に亀裂が入りやすくなった、爪が白っぽく劣化した、気管支炎を発症したなども起きています。

いずれも、化学物質であるため、皮膚に塗りこむことは大変リスクを伴います

近年、ブラックヘナの危険性を知らないままブラックヘナタトゥーを行う人が増えています。それは、「黒色に染まる方がかっこいい」という軽い思いだけで施術を行っているそうです。

特に、インドではこのブラックヘナが好まれていることが多く、ブラックヘナを勧めてくるヘナタトゥーアーティストもいるほどだそうです。

ヘナタトゥーを海外で行う日本人の方も多いので、リスクの多い「ブラックヘナ」から身を守る方法をお伝えします。よく、ヘナタトゥーアーティストは十分なリスクや知識を持たないまま見た目重視で「ブラックヘナ」を勧めてくることがあるので要注意です。

ブラックヘナの特徴は、

  1.  肌が黒く染まること
    まず、天然のヘナは染めても黒くなることはありません。ブラックヘナのペーストは、塗る前からペースト自体が黒っぽい、墨のような色をしています。
  2.  薬品のような臭いがすること
    天然のヘナは抹茶や畳などのい草のような臭いがします。一方、ブラックヘナは薬品のような、作ったような臭いがします。臭いをかぐと一発で見極めることができるので気を付けてチェックしましょう。
  3.  色を塗ったらすぐにペーストを剝がすように言われるヘナタトゥーは要注意!
    通常のヘナタトゥーは「塗った後もできるだけ長時間つけたままで、水で濡らさないこと」と言われるのですが、ブラックヘナの場合は、「色が染まったら、ペーストをすぐに剥がすように」と指示をされます。ブラックヘナは化学染料なので、天然のヘナに比べて肌が染まるのが早いため、染まったらすぐにペーストを剥がすように言われるのです。

この1~3に当てはまるものがあれば、施術をストップすることをおすすめします。海外では「カラーヘナ」「ブラックヘナ」とメニュー記載をされていることがあるので、チェックをしましょう。

ヘナタトゥーもどきに注意

最近は、「ヘナタトゥー」と商品名掲載がされていても、実際はヘナをほとんど入れずに、あるいは、全く入れずに「ヘナタトゥー」とうたっている場合があります。

そういった場合は、「タール系の化学染料」を使用しているケースが多いので、注意が必要です。

まず、「タール系の化学染料」とは何か?というと、主に石油石炭などを熱分解して出てくる黒っぽい、粘り気のある油状の液体のことを言います。

これは、化粧品や食品に含まれることもあり、成分表記では「青色〇号」「黄色〇号」などと記されています。これを見たことがある方もいるのではないでしょうか。

これは肌に悪影響を及ぼす強い化学染料なので、湿疹、赤み、かぶれ、水膨れなどの症状がでる可能性が高いと言われています。

ヘナタトゥーをする際は、正しい成分表記をされているもの、安心できるアーティストさんに施術してもらうことをおすすめします。

まとめ

  • 原料である「ヘナ」は天然の植物で、皮膚の一番上の層「表皮」を染める。
  • 「ブラックヘナ」には危険性が潜んでおり、肌トラブルを起こした事例も少なくない。
  • 「ヘナタトゥー」と商品名掲載がされていても、実際はヘナをほとんど入れずに、あるいは、全く入れずに「ヘナタトゥー」とうたっている場合があるので要注意。

 

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