[最終更新日]2017/02/09

数週間で消えるので手軽におしゃれなタトゥーを楽しめると話題のヘナタトゥー。
実はネイルとも関係があるって知っていましたか?
今回はヘナタトゥーについての知識とネイルの関係についてまとめてみました。
この記事の目次♪
ヘナタトゥーって何?
ヘナタトゥーとは、パキスタン・インドなどの地域で栽培されているミソハギ科の植物を使って肌を染める方法です。
ヘナの葉は栽培だけでなく自生していることもあり、昔から髪や爪、肌などの染料として使用されていたそうです。
この葉を乾燥させて粉末にしたものをヘナパウダーといい、これに水分を含ませることでヘナペーストができます。
ペースト状になったヘナをデザインした形通りに肌に付着するとその部分がオレンジ~茶色に染まりタトゥーのようなきれいな模様が出来上がります。
1週間から長ければ3週間ほど色を保つ効果があり、その後は自然に消えるためとても手軽なおしゃれとして人気を集めています。
ヒンドゥー語ではヘナタトゥーのことをメヘンディと言い、ヘナタトゥーのデザインのことをメヘンディデザインと呼びます。
ヘナタトゥーはなぜ染まる?
ヘナで肌が染まる仕組みは化学染料よりも肌に優しく安全なものです。
通常のタトゥーは針に染料を付けて肌の奥に注入するため、何もしなければ一生消えることはありません。
それに比べヘナタトゥーの場合は、皮膚の表面の皮を外側から染色していきます。
一度染まった肌は退色しませんが、体の新陳代謝で肌の表面が生まれかわって行くため自然に消すことができるんです。
一見タトゥーのように見えますが、染める仕組みが違うため消すことができるんですね。
さらに使用している素材は肌にとって害のないもので肌を守ったり、便秘や更年期障害を緩和するといった嬉しい効果もあります。
爪染めの歴史
私たちが楽しんでいるマニキュアを使ったネイルとは違いますが、「爪を染める」という行為自体はかなり昔から行われていました。
ネイルの起源は紀元前3,000年前の古代エジプトあたりといわれています。
エジプトの王族のミイラには爪に装飾した後がはっきりと残っており、ヘナの葉を染料のかわりとして使用していたそうです。世界三大美女として有名なクレオパトラもヘナで爪や唇、体を染めていたと言われています。
今でこそネイルの形は変わっていますが、古くから行われていたネイルが現在も残っているのはなんだかすごいことですね。
デザインに意味がある
ヘナタトゥーは別名メヘンディと呼ばれ、ヘナタトゥーのデザインのことをメヘンディデザインといいます。
もともとメヘンディは南アジア・中東・アフリカで縁起物・幸せを導くものとして親しまれています。
メヘンディデザインには様々な種類があり、それぞれ意味を持っています。
蓮の花
蓮の花は、主に「女性の強さ・美しさの象徴」とされています。
ヘナタトゥーは女性にとても人気のデザインですので初めて挑戦する方にもおすすめです。
また地域によっては、「毅然」「純潔」という意味を指す場合もあります。
孔雀(クジャク)
メヘンディでのクジャクは、「愛情と成功」の象徴とされています。クジャクのオスは大きく美しい翼を広げ、メスを誘うことで有名です。
また地域によっては「富の象徴」とされる場合もあります。
曼荼羅
曼荼羅は「まんだら」と読み、仏の悟りの境地、世界観などを視覚的い表したものを指します。シンボルや文字や神様などを用いて美しく複雑なデザインになっています。
簡単に言いますとサークル型で色鮮やかに神の世界観を表したものです。
曼荼羅は「神の象徴」とされ古くから人々に慕われているデザインです。
メヘンディデザインを用いたネイルも人気
ここ数年でヘナタトゥーの人気が出ているのと同時に、メヘンディデザインのネイルも人気を集めつつあります。
メヘンディネイルの魅力は何といってもエキゾチックで繊細なデザインです。かわいいだけでなく、魅力たっぷりで少しセクシーなデザインは人とかぶりたくない方や大人の女性にぴったりです。
ネイルをするときにはヘナを使う訳ではなく、あくまでもデザインを参考にしてネイル自体はポリッシュかジェルなどで仕上げます。
特に蓮の花のデザインはどんな女性にも人気でトライしやすいと思います。
メヘンディデザインに色を付けて鮮やかにするのもおすすめです。
初めてでどんな仕上がりになるか不安な場合は、まず1本からチャレンジしたり、ドットや控えめな柄を描いてもらいましょう。
メヘンディデザインは少し特殊なのでネイルサロンに行く際にはデザイン画や分かりやすい画像を持っていきましょう。
メヘンディネイルをセルフでチャレンジ!
メヘンディネイルはコツをつかめばセルフで楽しむこともできます。
まずはネイルシールをセルフで作ってみましょう。
慣れてきたら爪に直接書けばより繊細なデザインにできますよ。
用意するもの
|
メヘンディネイルシール作り方
ネイルシールはメヘンディネイル以外にも応用できる便利な方法です。
一度シールを作ってから爪に貼るので失敗しにくくおすすめの方法です。
[1] シールの土台作り
まずクリアファイルの上にベースコートを厚めに乗せて乾かします。(ビニール製のツルツルしたシートでも代用できます。)
[2] シールに柄を描く
小皿にアクリル絵の具と少量の水を入れて溶き、細筆につけてから小皿のフチで量を調節します。
乾かしたベースコートの上に、筆の先端で好きなデザインを描きます。最初は簡単なものからチャレンジしたほうがうまくいきます。
シールを貼りたい詰めの大きさを見ながら描くのがポイントです。
デザインを描いたら完全に乾くまで放置しておきましょう。
[3] シールをはがす
クリアファイルからベースコートをゆっくり剥がします。
完全に乾いていたら綺麗に剥がれるはずなので、くっ付いてしまう場合はもう少し時間を置きましょう。
[4] シールをカットして爪に貼る
シールを乗せたい爪の大きさにカットして、爪の上に薄くベースコートを塗ります。
ベースコートが乾く前にシールを爪の上に乗せ固定させましょう。
最後にもう一度ベースコートを塗って乾かしたら完成です。
このときシールを張る前にベースとなるカラーを塗っておくとより鮮やかなネイルに仕上がります。
またシールのメヘンディ柄の一部に色を付けるのもおすすめですよ!
メヘンディネイルのやり方
[1] デザインをしっかり決めておく
繊細な柄なので少しでもずれると仕上がりが汚くなってしまいます。
あらかじめベースに使う色や、あとから乗せるストーンなども決めておきます。
[2] ベースに使う色を塗る
メヘンディ柄を綺麗に見せるためにラメ入りのカラーよりもシンプルなカラーがおすすめです。
2色使うのも可愛いですが、マーブル柄などはメヘンディ柄が目立たなくなってしまいます。
またネイビーやカーキなどの濃いカラーも柄が目立たないため、パステル系の色を選びましょう。
[3] 細筆、つまようじを使って柄を描く
小皿にアクリル絵の具と水を少量加えよく混ぜ合わせます。あまり水分が多いと繊細なデザインを描きにくく、逆に水分が少ないと乾きが遅くなります。筆から垂れないくらいを目安に作り、色の出方が薄い場合は徐々に濃くしていきましょう。
なんども重ね塗りすると乾きが遅くなるので1発で仕上げるのがコツです。
[4] ストーンやシールで装飾
柄をすべて描き終えたらバランスを見ながらストーンなどを乗せて可愛く仕上げましょう。ゴールドのストーンや、三角型、ひし形のパーツはエキゾチックに仕上がるのでおすすめです。
柄を失敗してしまったところはストーンで隠してしまえば問題ありません。
メヘンディデザインの中心にストーンを乗せるとアクセントとなりおしゃれです。
[5] ベースコートを塗る
最後にベースコートを塗ってつやを出し表面を保護します。
速乾性があり、ジェルネイルのようにぷっくり仕上がるものを使用すると柄が綺麗に映えておすすめです。
ストーンを多く使用している場合は何度か重ね塗りしましょう。
まとめ
- ネイルをするときにはヘナを使う訳ではなく、あくまでもデザインを参考にしてネイル自体はポリッシュかジェルなどで仕上げる。
- シールタイプは、土台にベースコートを使用して図を描き、乾いてから爪の大きさに合わせてカットして使う。
- メヘンディネイルはデザインが細かいので、細筆やつまようじなどを使用してアクリル絵の具で描く。一発で仕上げるのがコツ。