傷跡にハイドロキノンが有効?どんなタイプの傷跡に効くの?

[最終更新日]2017/03/17

傷跡 ハイドロキノン

傷ができたときには当然治り具合も気になりますが、特に女性の場合は傷跡が残ってしまわないかという点も非常に気になる部分でしょう。

実はもし傷跡が残ってしまった場合でも「ハイドロキノン」を使えば、傷跡を目立たなくできる可能性があるのです。

ハイドロキノンの効能

傷跡 ハイドロキノン
ハイドロキノンは美白成分として有名であり、美容に関心の高い女性なら化粧品などに配合されているこの名前を一度は耳にしたことがあるでしょう。

コーヒーやイチゴ、麦芽といったものに含まれている天然成分であり、今では化粧品や医療分野でも使われていますが、昔は写真の現像にも使われていました。

そして実際にハイドロキノンを使って写真を現像している人の手が白く美しくなったことから、ハイドロキノンの美白効果が発見されたといわれています。

このようなエピソードからもハイドロキノンの美白効果は期待できますが、ハイドロキノンの美白効果は具体的に次の3つの働きから成り立っています。

  1. メラニン生成を行なう「酵素チロナーゼ」の働きを阻害する
  2. メラノサイト(色素細胞)に働きかけ、メラニンを減少させる
  3. 還元作用により、濃く目立つようになってしまったメラニンの色を薄くする

これらの働きのおかげでハイドロキノンは単なる美白だけでなく、傷跡を消すこともできるといわれているのです。

使用方法

ハイドロキノンの使用方法はそれほど難しいものではありません。

気になる傷跡を刺激の少ない石鹸や洗顔で優しく洗い、肌を清潔な状態にします。

肌を洗ってすぐは角質層が水分を多く含んだ状態となっているため、ハイドロキノンの効果が強く出過ぎてしまうことがあります。

そのため肌を洗ってから20分程度経過してから、気になる傷跡にハイドロキノンを少量塗布して終わりです。

1日1回の塗布でいい場合もあれば、1日2回の塗布を指示されることもあります。

病院でハイドロキノンを処方してもらった場合は医師にしっかりと確認し、ハイドロキノンが配合されている化粧品を使う場合には使用方法に従うようにしましょう。

使用上の注意

ハイドロキノンはとても魅力的な効果を持つ成分ですが、その分肌への刺激はとても強くなっています。

そのため人によっては肌がかぶれたり、赤みが出る場合もあります。

ハイドロキノンが市販の化粧品に配合されている場合は、ハイドロキノンの濃度も比較的低いのですが、病院で処方されるハイドロキノンクリームは濃度が高くて効果も出やすい分、肌への刺激も強くなります。

そのため特に病院でハイドロキノンクリームを処方してもらった場合は、早く効果を得たいからといって傷跡に大量に塗布するのはやめましょう

またハイドロキノンを傷跡に塗ったまま紫外線を浴びてしまうと、傷跡に沈着した色素が濃くなり、さらに傷跡が目立つようになることもあります。

そのためハイドロキノンを使用した状態で外に出る場合は、必ず日焼け止めを使用して紫外線が当たらないような工夫をする必要があります。

さらに長期間使いづけると、ハイドロキノンを塗った部分の色が抜けてしまい、白くなってしまうことがあります。

ハイドロキノンは色素沈着した傷跡に効果あり!?

ハイドロキノンは傷跡を薄くしたり目立たなくする効果がありますが、すべての傷跡には対応していません。

ハイドロキノンが効く具体的な傷跡の種類はこの後紹介しますが、基本的にメラニン色素が沈着した傷跡だと考えるといいでしょう。

炎症後色素沈着

炎症後色素沈着というのは、皮膚の一部が炎症を起こし、その炎症が治まってから炎症跡に発生するメラニン色素の沈着のことをいいます。

炎症が治まった傷跡にメラニン色素が沈着した状態と言いかえることもできます。

この傷跡に沈着したメラニン色素は、日光などの紫外線に反応して薄い褐色~黒褐色へと変化します。

このように沈着したメラニン色素の変色が原因となって、傷跡が目立つようになるのです。

もちろん傷が浅ければ色素沈着は放っておいても消えていきますが、傷が深かったり色素の変色が濃くなると消えづらくなります。

最初にも言いましたが、ハイドロキノンにはメラニン色素の生成を抑制するだけでなく、還元作用によりメラニン色素の色を薄くする効果もあります。

そのためハイドロキノンを使えば、できたての傷の跡が後々目立たないように予防ができるのはもちろんですが、すでに目立っている傷跡に沈着しているメラニン色素の色を薄くして傷跡を目立たせなくすることも可能なのです。

炎症後色素沈着が発生するそもそもの原因となる皮膚の炎症は、次のようなものであらわれます。

  • ニキビ
  • やけど
  • 虫刺され
  • あせも
  • 湿疹
  • アトピー性皮膚炎
  • アレルギー性皮膚炎
  • 化粧品によるかぶれ

つまり、こういったものが原因でできた傷跡であれば傷跡が目立つ原因は炎症後色素沈着であることが多いので、ハイドロキノンで対処できる可能性が高いのです。

傷跡・手術跡の黒ずみ

傷跡と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、やはり切傷、擦り傷といった怪我が原因となるものでしょう。

こういったケガによってできた傷跡の場合でも、色素沈着を起こして傷跡が目立つケースがあるため、ハイドロキノンを使用できます。

また、手術跡の黒ずみにもハイドロキノンを使えるケースが多いです。

手術跡というのは、言いかえれば皮膚をメスで切った際にできた跡です。

そのため、理屈としては切傷と同じものだと考えられます。

もちろん手術をする場合は、医師によってなるべく手術跡が残らないように最善を尽くしてもらえます。

しかし、それでも色素沈着が起こり黒ずみとなって傷跡が残ることがあるのです。

そういった場合には、ハイドロキノンの使用を検討してもいいでしょう。

ハイドロキノンはトレチノインと一緒に使うほうが効果的!

ここまでハイドロキノンが傷跡に効果的な理由を説明してきましたが、実はハイドロキノンの効果をさらに高める成分があります。

それが「トレチノイン」であり、ビタミンAの誘導体としてハイドロキノンの効果をサポートしてくれます。

ビタミンA誘導体といわれてもあまりピンと来ないかもしれませんが、分かりやすくいえばビタミンAを効率良く吸収するために合成された物質のことです。

ビタミンAには皮膚の表皮にある細胞の増殖を促進して、肌のターンオーバーが積極的に行われるようにする効果があります。

傷跡が目立つ原因は、表皮の深い部分に沈着してしまったメラニン色素にあります。

つまり肌のターンオーバーが積極的に行われるようになれば、深い部分に沈着していたメラニン色素も少しずつ皮膚の表面に押し出され、最終的に皮膚の外に排出できるのです。

そのためハイドロキノンとトレチノインを一緒に使うようにすることで、それぞれの薬を単体で使うよりも効果的に傷跡を目立たなくできます。

ただしトレチノインは大きな副作用はありませんが、使いはじめは肌に赤みがでたり、皮膚が痛みを感じることもあります。

ハイドロキノンも肌にとっては刺激が強い薬になり、間違った使い方をしてしまうと傷跡がさらに目立つようになったり肌荒れなどの危険があります。

最近では病院でこのハイドロキノンとトレチノインが併用されているのを知って、この2つの薬を個人輸入を通じて利用している人もいるようです。

当然ながらこういった経緯で2つの薬を使いはじめると、薬に対する正しい知識を持ち合わせることができずに、気付いたときには肌が取り返しのつかない状態になっていることもあります。

そのためハイドロキノンやトレチノインを使って傷跡を目立たなくさせたいのであれば、しっかりと病院を受診して医師の指導のもとで薬を使用することを強くおすすめします。

まとめ

  • ハイドロキノンは単なる美白だけでなく、傷跡を消すこともできるといわれている。
  • 病院でハイドロキノンを処方してもらった場合は医師にしっかりと確認し、ハイドロキノンが配合されている化粧品を使う場合には使用方法に従う。
  • ハイドロキノンを使用した状態で外に出る場合は、必ず日焼け止めを使用して紫外線が当たらないような工夫をする必要がある。
  • ハイドロキノンやトレチノインを使って傷跡を目立たなくさせたいのであれば、しっかりと病院を受診して医師の指導のもとで薬を使用することを強くおすすめします。

 

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