かゆいのにかけない!傷跡がかゆい時の対処法

[最終更新日]2017/03/17

傷跡 かゆい

咄嗟の事故や不注意で出来てしまう傷ですが、人によっては傷や傷跡が痛いだけでなく「かゆく」なってしまうこともあります。

この傷跡のかゆみはなぜあらわれるのでしょうか?

傷跡がかゆい!かゆみの原因はなに?

傷ができて痛みを感じていた部分が、傷が治るにしたがってかゆく感じるようになった経験がある人も多いでしょう。

これは傷を修復するためには仕方のないことだとも言えます

体にできた傷をそのままの状態にしておくと、傷口から菌が入って感染症になったり炎症を起こす危険が高くなります。

そのため体は自分の力で傷口の修復を開始します。

傷の出来始めの頃は、当然のことながら「痛み」を人は感じています。

実はこの「痛み」というのはかゆみと大きな関係を持っており、かゆみは痛みの神経が弱まることで生じるものだといわれているのです。

そのため傷の修復が進み、痛みの神経が弱まるのと連動するように強いかゆみがあらわれるようになります。

治りかけの傷口はかゆくてもかかない!

傷跡 かゆい
傷ができるとほとんどの場合、かさぶたができます。

上でも説明したように傷が治るにしたがって痛みがかゆみへと変わっていくため、ついつい傷口にできたかさぶたをかいて剥がしてしまう人も多いでしょう。

しかし、このように治りかけの傷口をかいて、かさぶたを剥がしてしまうのは良いことではありません。

かさぶたには「傷から出た血を止める」「菌の侵入を防いで傷の回復を早める」という2つの役割があります。

そのためかゆいからといってかさぶたを剥がしてしまえば、当然ながら傷の治りは遅くなってしまいます。

さらに何度も「かさぶたが出来ては剥がし、かさぶたが出来ては剥がし…」ということを繰り返していると傷跡も残りやすくなってしまうのです。

このようにかさぶたはもちろん体にとって良い働きをしてくれるのですが、その一方でかゆみを伴う場合はかさぶたを剥がしてしまい、さらに傷の治りが遅くなるというデメリットも持ち合わせています。

すでにご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、実は最近ではこのかさぶたを作らずに傷を治す「湿潤療法」が広まっています。

従来の傷の治し方は、傷が出来たら消毒してなるべく乾燥させてかさぶたを作るというものでした。

しかし、傷を消毒すると傷についた雑菌と一緒に傷を治すために役立つ細胞の機能まで破壊してしまうことが分かってきました。

そのため湿潤療法では、傷口を水道水でしっかりと洗ったら消毒をせずに湿潤療法専用の絆創膏などを貼って治療をします。

この湿潤療法は従来の傷の治し方に比べて治りも早く、かさぶたができません。

傷ができるたびにかさぶたができたときのかゆみに悩まされているという人は、一度湿潤療法を試してみるといいでしょう。

10年以上経過しても手術した傷跡がかゆくなる?

傷跡ができる原因はケガだけではありません。

大きな手術をすることで、仕方なく傷跡が残ってしまうこともあるでしょう。

上では治りかけの傷口とかさぶたのかゆみについて紹介しましたが、実は何年も前に手術をしてとっくの昔にかさぶたもなくなり傷が塞がっているのにもかかわらず、傷跡がかゆくなるケースがあります。

手術によって残る傷跡は、主に「ケロイド」や「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」といった名前で呼ばれており、この状態の傷跡はかゆみや痛みが起きやすい傾向にあるのです。

またかゆみを引き起こす原因のひとつに乾燥があります。

人の肌は角質層に覆われており、これが外部からの刺激をバリアする役割を果たしています。

しかし、傷跡の部分はこの角質層が正常に機能しない場合があるため、その部分だけ乾燥して外部からの刺激を「かゆみ」として感じてしまうことがあるのです。

傷跡がかゆい時につける薬はどんなもの?

傷跡 かゆい
傷跡にかゆみがあるからといって、爪でがりがりとかいてしまうと新しい傷を作ることにもなりかねません。

そのため傷跡にかゆみを感じてもかかないことが原則ですが、どんなに「我慢しよう。」と頭では思っても耐えられずにかいてしまうこともあるでしょう。

そういったときは、塗り薬でかゆみを抑えるようにするといいでしょう。

かゆみに有効な成分を2つ紹介します。

抗ヒスタミン

ヒスタミンは皮膚に炎症が起きた場合などに分泌されるもので、このヒスタミンがかゆみや痛みを司る知覚神経に働きかけることからかゆみが発生すると考えられています。

抗ヒスタミンはその名の通りヒスタミンの分泌量を抑える薬なので、塗ることでかゆみを抑えられます。

かゆみが比較的軽めの場合に有効です。

ステロイド

ステロイドには患部の炎症を抑える効果や広がった血管を引き締めてかゆみを抑える効果があります。

かゆみが強く抗ヒスタミン成分が配合された薬ではかゆみが収まらない場合には、ステロイドが配合された薬を使うといいでしょう。

またステロイドが配合された薬の中には、抗ヒスタミン成分も一緒に配合されたものも存在するため、こういった薬を利用する手もあります。

リスカの傷跡がかゆい時は?

傷跡ができる理由は人それぞれですが、中にはリストカットをしてしまい傷跡が残ってしまったという人もいるでしょう。

そしてこういったリストカットによってできた傷跡でも例外なくかゆみはあらわれます。

もちろんリストカットの傷跡にかゆみを感じた場合でも、むやみやたらにかいてはいけません。

ただし、中にはリストカットの傷跡を無意識のうちにかいてしまっているという人もいるでしょう。

そういった場合傷跡の周りにはリストカットでできた傷跡以外にも、自分でかいてしまうことでできる傷跡も増えてしまいます。

そのため、まずは傷跡の部分を包帯やサポーターで保護して、余計な引っ掻き傷がつかないように対策をしましょう。

傷跡 かゆい
また体温があがり血行がよくなった場合に、かゆみは発生しやすくなるといわれています。

そのため我慢できないようなかゆみを感じたら、濡らしたタオルで傷跡を冷やすと血管が縮まるためかゆみを抑えられます。

ただし氷などを使って極端に冷やすと、氷を傷跡から離したときに急激に周辺の温度が上がり血管が拡張するため、冷やす前よりも強いかゆみに襲われることがあるため注意しましょう。

人の皮膚はある程度の伸縮性を持っているのですが、傷が深かったりした場合は傷跡の皮膚だけ伸縮性がなくなってしまうことがあります。

こうなってしまうと体を動かしたときに傷跡が刺激を受けて、頻繁にかゆみを感じるようになってしまいます。

そういったときは傷跡を自分でかいて傷つけてしまう前に、形成外科などで治療の相談をしたほうがいいでしょう。

激しいかゆみがいっこうにおさまらない場合は?

ここまで傷跡とかゆみの関係について説明してきました。

ふとしたきっかけで傷が出来てしまった場合、体が自分で傷を治していく過程で痛みがかゆみへと姿を変えてしまいます。

また傷がすっかり治って傷跡として残った場合でも、その部分だけ皮膚のバリア機能が失われてしまい、かゆみを感じやすくなっていることが考えられます。

いずれにしろこういった傷や傷跡にかゆみを感じたとしても、原則としてかいてはいけません。
もしかゆみに耐えられないようであれば、まずは市販の薬で対策してみましょう。

そして、市販の薬でもどうしてもかゆみを抑えられないという場合は、皮膚科やかかりつけの医師に相談しましょう。

何度もいいますが、傷跡にかゆみを感じたときに一番やっていけいないのが、かいてしまいさらに傷を増やしてしまうことです。

「たかがかゆみ」と侮らずに、しっかりと対策をしていきましょう。

まとめ

  • 「痛み」というのはかゆみと大きな関係を持っており、かゆみは痛みの神経が弱まることで生じるものだといわれている。
  • 何度も「かさぶたが出来ては剥がし、かさぶたが出来ては剥がし…」ということを繰り返していると傷跡も残りやすくなってしまう。
  • 傷ができるたびにかさぶたができたときのかゆみに悩まされているという人は、一度湿潤療法を試してみるといいでしょう。

 

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