傷跡を早く治すために必要な栄養素とは?特定の栄養素だけじゃダメ?

[最終更新日]2017/03/17

傷跡 早く治す

顔や腕、足、肌が露出する部分にできてしまった傷跡は一刻も早く治したいと願うものですが、そのためには食事からバランスの良い栄養を摂取することが大切です。

ここでは傷跡を早く治すために必要な栄養素を紹介していきます。

傷跡を治すのに効果が期待できる栄養素とは?

人が生きていく上で栄養素は欠かせないものですが、傷跡を治す場合でも食事から摂取する栄養素が活躍します。

そのため傷跡を少しでも早く治したい場合は傷ができてからの迅速な処置も必要ですが、傷跡を治す栄養素が含まれた食事を積極的に摂る事も大切なのです。

以下に傷跡を早く治すために効果が期待できる栄養素を紹介していきますので、参考にしてください。

タンパク質

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人の体は無数の細胞で構成されており、毎日古い細胞から新しい細胞へ入れ替わっています。

これが新陳代謝という働きであり、傷跡を早く治すためにはこの新陳代謝がいかに正常に行われるかがひとつの鍵になります。

そしてこの新陳代謝に必要不可欠な成分が、体の様々な部分の構成材料となっているタンパク質なのです。

タンパク質が豊富に含まれている食品には次のようなものがあります。

  • 肉類
  • 魚類
  • 乳製品
  • 大豆

ナイアシン

ビタミンB群に分類されるナイアシンは、体内で他の物質と結びつくことにより「NAD(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド)」、さらに「NADP(ニコチン・アデニン・ジオクレオチドリン酸)」へと姿を変えます。

このNADPにはDNAやホルモンといったものを作る働きがあり、この働きが細胞の代謝を良くすることに繋がります。

細胞の代謝が良くなるということは、その分傷跡の皮膚が生まれかわるスピードも早くなるということです。

ナイアシンが豊富に含まれている食品には次のようなものがあります。

  • 魚類(かつお、さば、まぐろ)
  • 肉類(鶏肉、レバー)
  • 緑黄色野菜
  • 豆類

ビオチン

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ビオチンはビタミンB群に分類される栄養素です。

私達の体の中には様々な「酵素」が存在するのですが、ビオチンには体内に数ある酵素の中の「酵素カルボキシラーゼ」の働きを助ける「補酵素」としての働きがあります。

酵素カルボキシラーゼは体内のアミノ酸の代謝に関わっており、アミノ酸はタンパク質の合成に不可欠なものとなっています。

先ほどもタンパク質が皮膚の新陳代謝に欠かせない栄養素だということをお話しました。

つまりビオチンを摂取することで酵素カルボキシラーゼの働きが活発になり、新陳代謝に必要なタンパク質が合成されて傷の治りが早くなるということです。

またビオチンは次に紹介する亜鉛と組み合わせることでも、たんぱく質の合成を促す働きをします。

ビオチンが豊富に含まれる食品としては次のようなものがあります。

  • 牛レバー
  • 魚介類
  • ヨーグルト
  • 豆類(大豆、ピーナッツ)
  • 野菜類(ほうれん草、カリフラワー)

亜鉛

人の体の中には代謝を行なうために必要不可欠ないくつもの酵素が存在していますが、この酵素を構成する成分として亜鉛は必要不可欠な存在なのです。

実際に体内には何千種類もの酵素が存在しているのですが、亜鉛はその中でも細胞の新陳代謝に関係する200種類以上の酵素の構成成分となっています。

このように亜鉛は新陳代謝に大きく関係しているため、傷跡を早く治すためには欠かせない栄養素となっています。

また亜鉛は一般的には不足しやすい栄養素だと言われているため、そういった意味でも意識して摂取したい栄養素なのです。

亜鉛が豊富に含まれる食品としては次のようなものがあります。

  • 肉類(牛肉、レバー)
  • 魚介類(蟹、牡蠣、ホタテ)
  • 納豆

ビタミン類

美肌のためには欠かせないビタミン類も、傷跡を早く治すためには欠かせない栄養素です。
それぞれのビタミンの働きを見ていきましょう。

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ビタミンA

人の皮膚はいくつかの層が重なってできているのですが、ビタミンAは上皮細胞の構成と機能維持を支える働きをしています。

傷ができると傷口が菌やウイルスが侵入して感染症を引き起こすことがあります。

当然のことながら傷口に菌やウイルスが侵入すれば傷口では炎症が発生するため、傷口の治りは遅くなりますし、なにより重度な感染症を引き起こす危険も出てきます。

ビタミンAが関係する上皮細胞は、こういった菌やウイルスといった外敵から体を守る皮膚の粘膜の働きを正常に保つ作用もあるため、「傷を悪化させずに治す」という効果もあります。

ビタミンAが豊富に含まれている食品には次のようなものがあります。

  • レバー
  • 魚介類(銀だら、あんこうの肝)
  • 野菜類(にんじん、かぼちゃ、しそ)

ビタミンB2

人の体は糖質、タンパク質、脂質の三大栄養素を代謝することでエネルギーを生み出して体の様々な機能を維持しています。

当然のことながらこのエネルギーが不足すれば体の機能も低下するため、皮膚を治すための新陳代謝の機能なども低下します。

代謝というのは酵素の働きによって行われるものであり、ビタミンB2は酵素の働きをサポートする補酵素としての働きがあります。

特に三大栄養素の中でも脂質の代謝にビタミンB2は関わっており、ビタミンB2が不足すればその分脂質の代謝がうまくいかなくなり、傷の治りも遅くなるのです。

ビタミンB2は次のような食品に含まれています。

  • レバー
  • 魚介類(さんま、ぶり、うなぎ、カレイ)
  • 乳製品(牛乳、ヨーグルト)
  • 納豆

ビタミンB6

先ほど紹介したビタミンB2はおもに脂質の代謝に関係していましたが、ビタミンB6は三大栄養素のひとつであるタンパク質の代謝をサポートする補酵素としての働きがあります。

そのためビタミンB2と同じような働きで、傷跡の治りを早くしてくれるのです。

ビタミンB6が多く含まれる食品としては次のようなものがあります。

  • レバー
  • 魚介類(さんま、かつお、まぐろ)
  • 大豆
  • バナナ

ビタミンC

体の中のビタミンCが不足するとタンパク質のひとつである「コラーゲン」が生成されなくなってしまいます。

タンパク質は皮膚を構成する大切な材料であるため、傷を早く治すためにはビタミンCが不足しないように注意しなければいけません。

またビタミンCには、メラニン色素の変色を防ぐ効果があります。

傷ができるとそこにはメラニン色素が沈着しやすくなり、このメラニン色素が紫外線を浴びると「チロシナーゼ」という酵素の働きで黒い色素へと変化してしまいます。

この黒く変化した色素が傷跡を目立たせる原因となりますが、ビタミンCにはチロシナーゼの働きを阻害しメラニン色素の変色を防ぐ効果があるのです。

そのためビタミンCは傷跡を早く治すだけでなく、傷跡が目立たないようにするためにも必要な栄養素なのです。

ビタミンCが豊富に含まれる食品には次のようなものがあります。

  • 野菜類(芽キャベツ、キャベツ、赤ピーマン、ほうれん草、じゃがいも、さつまいも、カリフラワー)
  • 果物類(レモン、いちご、パイナップル、柿、キウイ、アセロラ)

ビタミンE

ビタミンEには血流を改善する効果があります。

人の血管は神経伝達物質の影響をうけて収縮します。

そのため神経伝達物質の生成が過剰になると、血管が収縮して血流が悪くなってしまいます。

ビタミンEにはこの神経伝達物質の生成を抑制する効果があるため、血流の改善に役立つのです。

血流が改善するとその分体のすみずみまで血液が行き渡るようになり、細胞は血液に含まれる栄養を摂り込んで新陳代謝を活発にできます。

そのため血流の改善も傷跡の治りを早くするために必要になってくるのです。

ビタミンEが豊富に含まれる食品には次のようなものがあります。

  • 魚介類(あゆ、にじます、うなぎのかば焼き)
  • ナッツ類(落花生、アーモンド、ヘーゼルナッツ)
  • 油類(コーン油、ひまわり油)

バランスの良い食事がもっとも大事

ここまで傷跡を早く治すために必要な栄養素や食材を紹介してきました。

もちろん傷跡を早く治すためには、今回紹介した栄養素を摂取することは大切です。

しかし、それよりももっと大切なことがあります。

それは「バランスの良い食事」をすることです。

なぜなら栄養素は、それ単体では効果を発揮することが難しく複数の栄養素と組み合わせることではじめて効果を発揮できるからです。

例えば今回紹介したビタミンCだけを積極的に摂取してメラニン色素の変色を防いで傷跡が黒くならないようにできたとしても、他の栄養素がなければそもそも傷跡を治すことは難しいのです。

傷跡を早く治したいのであれば、特定の栄養素だけを摂取するのではなく様々な栄養素をバランスよく摂取するように心がけましょう。

まとめ

  • 傷跡を少しでも早く治したい場合は傷ができてからの迅速な処置も必要だが、傷跡を治す栄養素が含まれた食事を積極的に摂る事も大切。
  • 栄養素は、それ単体では効果を発揮することが難しく複数の栄養素と組み合わせることではじめて効果を発揮できる。
  • 傷跡を早く治したいのであれば、特定の栄養素だけを摂取するのではなく様々な栄養素をバランスよく摂取するように心がける。

 

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