タトゥー(刺青・入れ墨)除去治療でうろこ状の痕?種類や特徴とは

[最終更新日]2016/12/15

刺青除去 治療

タトゥー(刺青)の除去方法には種類があり、それぞれ傷跡の残り方も異なってきます。

今回は、除去治療の種類と特徴についてお話ししたいと思います。

タトゥー(刺青・入れ墨)除去治療の種類と特徴って?

タトゥーを除去する方法は、レーザー治療切除治療植皮削皮に分類され、それぞれに異なった特徴を持っています。

まず、一般的とされるのがレーザー治療ですが、レーザーはもともと黒色に反応する性質を持っているため、赤や黄色、緑などの色には反応しないか、反応したとしてもその反応は弱いとされています。つまり、多色使いではなく、黒などレーザーが反応しやすい色が入っていて、なおかつ使用されている染料の量が少ないタトゥーの除去に向いている治療法です。

次に切除手術ですが、これはタトゥーが入っている部分の皮膚を切り取って、切り取ったあとの皮膚の端を縫い合わせて行われる治療方法であるため、ワンポイントなどの小さなタトゥー除去に適しており、広範囲に渡るタトゥーの除去には向いていません

そして、植皮ですが、これは体の別の部分の皮膚を切り取り、タトゥーを切除した部分に切り取った皮膚を移植するという方法です。この方法は、タトゥー部分以外の皮膚へもダメージを与えることになるなどの理由から、タトゥーの治療ではあまり用いられない治療法です。

そして、削皮手術です。これはタトゥー部分を削り取って行われる手術ですが、傷跡などの後遺症が残りやすい治療法です。
それでは、それぞれの治療法について、もう少し詳しく解説して行くことにします。

レーザー治療の種類

タトゥー除去に使用されるレーザーはおもに4種類に分類され、QスイッチヤグレーザーQスイッチルビーレーザーCO2レーザーピコレーザーなどがあります。

それでは、それぞれの特徴を簡単にご紹介することにします。

Qスイッチヤグレーザー・Qスイッチルビーレーザー

これらのレーザーは、高出力のレーザーをナノ秒という短い時間で照射することができるという特徴を持ち、正常組織へのダメージを最小限に抑えることができるというメリットを持っています。

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また、これらのレーザー治療器の中には、黒色や濃い青色だけに反応するもの、黒や青に加えて赤色に反応するものなどがありますが、全般的に多色使いのタトゥーの除去には不向きであると考えられています。

CO2レーザー

Qスイッチレーザーよりも深い不分にまでレーザーが届くという特徴を持っているため、治療後に傷跡が残る可能性が大

ワンポイントなど、小さなタトゥーの除去に対応しています。

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ピコレーザー

Qスイッチレーザーがナノ秒で照射を行うのに対し、ピコレーザーはナノ秒よりもさらに短いピコ秒で照射を行うことができるという特徴を持っています。

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また、ピコレーザーは多色使いのタトゥーの除去にも対応、 Qスイッチレーザーでは破壊することができなかった細かい粒子も破壊することができるとされていますので、比較的傷跡が残りにくい治療法であると考えることができます。

切除治療の方法

タトゥー部分を丸ごと切り取り、切開部分を縫合して行う治療法です。

と、これだけ聞くと一般的な外科手術と大差がないのでは?という疑問が生まれてくるのではないかと思いますが、それは間違い。

一般的に外科手術の多くは、皮膚を切り取ることはなく、メスで切開を行った部分を元通りに縫合します。したがって、縫合を行った部分が引きつれたりする心配はほぼありません。

ところが、タトゥーを切除して縫合を行った場合では、タトゥー部分の表皮が丸ごとなくなっているわけですから、それによってできた幅の分だけ、皮膚が不足することになります。つまり、手術後に皮膚の引きつれや、縫合部分を中心とした皮膚が上下左右に引っ張られることが考えられ、傷口が拡大してしまう恐れもあります。

そして、これをされるために行われるのが分割切除による治療ですが、この方法は何度も手術を受けなければならないというデメリットがあり、その分の費用がかさみ、また、治療期間が長引く可能性もあります。

以上の理由から、この治療法は小さなタトゥーの除去に適しているということがわかりますね。

目安としては、お腹などの皮が余りやすい部分では4~5㎝程度、上腕では2~3㎝程度となっています。

植皮(皮膚移植)手術の方法

染料が皮下の浅い部分にのみ入っている場合では表皮を削り取り、深い部分にまで入り込んでいる場合では、その部分を深く削り、身体の別の部分から採取した皮膚を移植するという治療方法です。

ま浅い部分のみを削った場合では分層植皮、深い部分まで削った場合では全層植皮という方法がそれぞれ適用されます。また、分層植皮は、以下のように分類されています。

  • シート植皮
    地位取した皮膚を、削り取った部分にそのまま移植する方法
  • パッチ植皮
    採取した皮膚を切り分け、パッチワークのように縫い合わせて移植する方法
  • メッシュ植皮
    採取した皮膚に、メッシャーという特殊な器械で加工を加えて移植する方法

植皮の場合では、採取した皮膚が移植した部分に生着されなければ意味がなく、メッシュ植皮、パッチ植皮、シート植皮の順番に、生着率が高いと考えられています。

この治療方法は、広範囲に渡るタトゥーの除去に適しているというメリットがありますが、一方で、以下のようなデメリットも持ち合わせています。

  1. 皮膚を採取する部分に傷が残る
  2. 採取部分が大きければそれだけ、健康な皮膚が追うダメージが大きくなります。
  3. 万が一移植した皮膚が生着しなかった場合には、再手術となることもあります。
  4. メッシュ移植を行った場合では、うろこ状の跡が残る確率が高い

最も生着率が高いといわれているメッシュ植皮は、手術後にうろこ状の跡が残ってしまうことがあります

削皮(アブレーション・剥削)手術の方法

タトゥー部分の皮膚を削り取る治療方法で、タトゥーの染料の約90%を除去することができるといわれています。この治療法は、広範囲に及ぶタトゥーの除去に適しており、皮膚を極力薄く削って行われるため、人体へのダメージが比較的少なくて済むというメリットを持っています。

削った部分は擦り傷のような状態になりますので、やがてそれがマクロファージという貧食細胞によって処理され、徐々にタトゥーを入れる前の皮膚へと戻って行きます。

また、この方法はレーザーで消すことができなかったタトゥーの除去にも適していると考えられ、レーザー治療を行う前に、ひとまずこの方法で染料を減らしておくこともあるようです。

この治療方法は、成功すれば仕上がりがより自然な状態に戻りますが、タトゥー部分を必要以上に削り過ぎてしまった場合などには、ケロイド状の跡が残ってしまうことがあります。つまり、担当医の腕次第で明暗がはっきり分かれる治療法であるということです。

タトゥー除去治療を受ける際の注意点とは?

まず、どの治療方法であっても高額な費用が必要となる可能性が高いということを頭に入れておきましょう。治療は1回で終了となるケースは稀で、数回に渡って治療を行わなければならないことが多いと考えておきましょう。

そして、今回ご紹介した治療を行っても、完全に消えなかったり、また、後遺症が残ったりするリスクも覚悟しておかなくてはなりません。

また、タトゥーの治療の仕上がりは、担当医の腕によって左右されますので、まずは何軒かの評判の良いクリニックでカウンセリングを受けてみて、最も信頼できると感じた医療機関で治療を行うことが望ましいといえるでしょう。

さらに、タトゥー除去治療の検討を行う間にもタトゥーが気になるというのであれば、まずは焦らずに、ステージ用のメイクアップ化粧品で、タトゥーをいったん隠しておくという方法もあります。このメイクアップ用品は、通販で入手することができますよ。

タトゥー除去治療は簡単な方法ではありませんので、今すぐにタトゥーを消したいとお考えであっても、まずは慌てずにじっくりと慎重に検討し、納得のいく治療方法を選択することが大切です。

まとめ

  • タトゥーを除去する方法は、レーザー治療、切除治療、植皮、削皮に分類され、それぞれに異なった特徴を持っている。
  • タトゥー除去に使用されるレーザーはおもに4種類に分類され、Qスイッチヤグレーザー、Qスイッチルビーレーザー、CO2レーザー、ピコレーザーなどがある。
  • 治療は1回で終了となるケースは稀で、数回に渡って治療を行わなければならないことが多い。

 

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