気になる傷跡を消したい方は、アットノンに注目するとよいかもしれませんよ。
アットノンには、どのような働きを期待できるのでしょうか。アットノンの効果を解説します。併せて、使い方、注意点、口コミなども紹介します。
傷跡をセルフケアしたい方は参考にしてください。
アットノンってどんな商品?
アットノンは、小林製薬が開発・販売している傷跡を消すためのクリームです。
テレビCMも流れているので、名前をご存知の方も多いのではないでしょうか。
アットノンは第二類医薬品に分類される市販薬です。
そのため、主に薬局やドラッグストアで販売されています(ネット通販でも購入可)。
薬といっても、傷薬(傷を治す薬)ではなく、傷跡改善薬(傷跡を消す薬)です。
たとえば下記の場合などに傷跡を消したり、目立たなくしたりすることができます。
|
古い傷跡でも、1年~2年以内の傷跡であれば効果を発揮します。
また、子どもの一生キズ対策にもおすすめできます。もし子どもに一生キズになりそうな傷跡があるなら、アットノンを塗ることで改善できる可能性があります。
アットノンには開発秘話があります。
小林製薬によると、小林製薬の女性社員が「自転車に乗って転んだときにできた傷が、傷跡として残ってしまい気にしていた」ことが、アットノンを開発するキッカケになったようです。そこで、「傷跡を治せる薬があったらいいな」と考えて、アイディアを出し、2007年6月にテーマ化されたことで、アットノンの開発が始まりました。
小林製薬のキャッチフレーズ「“あったらいいな”をカタチにする」を体現したともいえる開発秘話ですね。
そのような背景で開発されたアットノンは、2010年4月に承認取得し、2010年5月から中国・四国地方でテスト販売を開始、そして2011年3月から全国販売されました。
「アットノン」は透明ジェルタイプとして販売され、幅広い支持を得ました。また、ジェルタイプのサラッとした使用感だけでなく、クリームタイプのしっとりとした使用感を求める声もあったため、2013年3月に「アットノンクリーム」が発売されました。2016年4月には、「アットノン コンシーラータイプ」と「アットノンローション」も発売されています。
つまり、アットノンシリーズは下記の4タイプがあるということです。
- アットノン
- アットノンクリーム
- アットノン コンシーラータイプ
- アットノンローション
どのタイプも、成分と効能は同じです。
なにが違うのかというと、添加物、使用感、使用用途、単品容量や価格などが違います。
※添加物とは、医薬品添加物を指します。医薬品添加物とは、日本薬学会によって「製剤に含まれる有効成分以外の物質」と定義されています。また、「品質の安定化を図る、有用性を高めるなどの目的で、ほとんどすべての医薬品に添加されている」と説明されています。
タイプ別の特徴
ここで、アットノンのタイプ別の特徴をまとめます。
▼アットノン
- 透明ジェルタイプ
- さらっとした使用感
- 単品容量15g
- 希望小売価格1,300円(税込1,404円)
▼アットノンクリーム
- クリームタイプ
- しっとりとした使用感。肌に優しい
- 単品容量15g
- 希望小売価格1,300円(税込1,404円)
▼アットノン コンシーラータイプ
- 肌色クリームタイプ
- 肌に密着する肌色クリームで、傷跡を隠しながら消すことができる
- 単品容量10g
- 希望小売価格1,300円(税込1,404円)
▼アットノンローション
- ローションタイプ
- 広範囲にもサッと塗ることができて伸びが良い
- 単品容量25g
- 1,600円(税込 1,728円)
このようなタイプ別の特徴があります。
また、先述した通り、どのタイプのアットノンも成分と効能に違いはありません。
アットノンの成分は「ヘパリン類似物質」と呼ばれるものです。
この有効成分には「水分保持作用」「抗炎症作用」「血行促進作用」があります。
傷跡のある部分は、毛、汗腺、皮脂腺などが欠如しており、乾燥しやすく外部刺激を受けやすい状態になっています。そのため「水分保持作用」によってその箇所の保湿性・柔軟性を取り戻します。
また、傷跡のある部分は真皮の中で慢性的に炎症が起きています。その炎症を「抗炎症作用」によって鎮め、皮膚の有する正常化機能を回復します。
そして、「血行促進作用」によって皮下組織の血行を良くし、皮膚の新陳代謝を促進します。
これらの作用によって、傷跡を改善することができます。
効能
アットノンの効能は下記の通りです。
傷、火傷のあとの皮膚のしこり・つっぱり(顔面を除く)、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、手指の荒れ、手足のひび、あかぎれ、乾皮症、小児の乾燥性皮膚、しもやけ(ただれを除く)、打身・ねんざ後のはれ、筋肉痛・関節痛
「傷、火傷のあとの皮膚のしこり・つっぱり」というのは、切り傷、擦り傷、掻き傷、やけどなどの傷跡のことです。傷跡とは、医学的に説明すると、傷口を修復するときに皮膚組織が異常に増殖することで出来るしこり(もりあがり)・つっぱり(赤み)のことを指します。
アットノンの使い方は?
アットノンの使い方や使用上の注意について説明します。
アットノンの使い方は、どのタイプも共通しています。
1日に1回~数回、適量を患部にすりこむか、アットノンをガーゼなどにのばして患部に貼ることで使用します。
※アットノンローションの場合は、使用前によく振る必要があります。
使用上の注意
どのタイプでも、アットノンは下記の場合において使用してはいけません。
|
また、下記の場合においては、使用前に医師、薬剤師、登録販売者によく相談しましょう。
|
アットノンに年齢制限はありません。
ただ、子供の肌は大人より敏感なため、小林製薬は「目安として生後6ヶ月後くらいから、よく様子を見ながらの使用」をおすすめしています。
また、肌の弱い子どもには、優しいクリームタイプがおすすめです。
アットノンは妊娠中・授乳中でも使用できます。
ただ、かかりつけの医師に相談してから使用するとより安心です。
アットノンの口コミ
アットノンの口コミをご紹介します。
▼ニキビ跡が改善したという口コミ
どうしても気になるニキビ跡があったので思い切って使用して見ることに。
すると、翌日には薄くなっていました!実感が早くて驚きです。
特に、ここ最近のニキビであれば、効果が分かりやすいと思います。オススメです。引用元:@cosme
アットノン、けっこ昔に買って使わないまましまっていました
それが出てきたのでこんなのあったなーと思って、新しいのを購入し使い始めました。現在使い始めて1ヶ月経ちませんが効果あります!
3ヶ月ほど前、珍しくほっぺたにできもののようなニキビができたのですが
なかなか治らない上に結構大きくなっちゃって絶対跡になる?!と凹んでました。案の定直径4ミリくらいのシミのような色素沈着が出来てしまいました。
顔となると4ミリは大きいですよね。コンシーラーで隠していましたが
ふと思い出してアットノンを使い始めて2.3週間?
もう消えてきてます!おそらく根気強くきちんと続けていく事は大切です。
コスパに関しても、ビタミンCや高いパック、化粧水に比べたらとても良いと思います!
容量は小さいけど、ドバドバつかうものでもないし一ヶ月は全然持ちます。ここまで効果が出るということは荒れてしまう人も居るかもしれません。
私は敏感肌な方ですが荒れたりしませんでした。
でも肌が弱いかもと思う方はまずは目立ちにくい箇所から試した方がいいかも。引用元:@cosme
アットノンの商品説明や効能では、ニキビ跡に効くかどうかは明言されていないのですが、口コミの中にはニキビ跡に効いたという評価も少なくありません。
ニキビ跡で悩んでいる方も試してみる価値はあるでしょう。
▼20年前の手術の傷跡が薄くなってきたという口コミ
1本使いきったところです。
なんと20年も前の手術の傷跡がかなり薄くなってきました!
ずっと気になっていたので本当にうれしいです(´∇`)
私1人の職場なので、一日一何回もこまめにすり込んでいました。
まだ、消えてはいませんが、上にコンシーラーを塗るとほとんど分からない程度までになりました。
2本目も頑張ってすり込みたいと思います!!引用元:@cosme
アットノンは手術痕にも効果があると公式に説明されています。
※抜糸後で、手術の傷口が治った状態で使用する必要があります。
ただ、20年前の手術痕が薄くなってきたというのは、本当なら驚きです。
アットノンは1年~2年前の傷跡なら改善可能とされています。
それ以上経った古傷については、小林製薬は「効果を実感できなかったり、効果があったとしても日にちがかかる可能性がある」と説明していきます。
見方を変えれば、20年前の傷跡でも日にちをかければ効く可能性もあるということですね。
▼一年前の掻き傷は改善し、七年前の擦り傷は改善しなかった口コミ
ジェルタイプを購入しました。
ほんとに傷跡が治るのかなーと半分興味本位で使ってみることにしました。塗った瞬間スーッとして気持ちいいです。アルコールっぽい匂いはキツいけど途中で慣れました。
傷跡の箇所は、一年程前にお猫様にひっかかれて割と深めについた二の腕にある2本の横線。
もう一つの傷跡が、7年程前にずっこけてアスファルトでやっちまった肘にある小さめのケロイド系の傷跡。毎日ではないもののせっせと塗っていった結果、数ヶ月して二の腕の2本線が1本線になりました!
まだ傷跡になっているもう1本の線も大分目立たなくなってきています。しかし肘に出来た傷跡は、残念ながら変化なし。
古傷には効かないみたいですね。
それとも皮膚の厚さとか硬さとか、傷跡の種類が関係しているのかな?画期的な商品ですし、これからもっと改良されて、より良い商品になることを期待します。
引用元:@cosme
数か月の使用したところ、一年前の二の腕のお猫様による掻き傷は改善しましたが、七年前のひじにある擦り傷は改善しなかったという口コミです。やはり古傷が改善しないケースもあります。
▼すねに出来た10cmくらいの傷跡が改善したという口コミ
アットノンは2本目です。
発売当初の透明ジェルタイプを1本、クリームタイプが発売されたと聞き2本目を購入しました。以前のジェルタイプはアルコール臭?が少しきつくて、いかにも薬!な印象でした。
同じチューブタイプでしたが、少なくなると結構力がいる容器に入っていて扱いにくい商品でした。そんな消費者の声をすぐに反映してくれたのか、容器も使いやすくなりしかもクリームタイプ!
嫌なアルコールの香りもなくなり、とても気に入りました。2年程前に駅の階段から落下し、すねが恐ろしく大きな切り傷になってしまい。。
治るのも時間がかかったので、完治まで数ヶ月かかり傷跡になりました。その際に発売されていたジェルタイプを根気よく塗り、自然治癒力もありだいぶ薄くなりました。
以前は友人に会うたびに「脚どうしたの!?」と聞かれていたのですが、今は突っ込まれない程度に。
10センチくらいのすねの切り傷でしたが、一番深くえぐれて?しまっていた部分の2センチくらいだけ跡が残っています。
他は角度によれば皮膚のつっぱり感が分かる程度です。引用元:@cosme
10cmくらいの傷跡がほぼ改善したという口コミです。
また、通常のジェルタイプより、クリームタイプをおすすめされていますね。
▼改善できた跡と改善できなかった跡についての口コミ
効果はある!!と思います。
ただ、すぐ効くのと効かないものがありますね。5~6年前からある小さくて茶色いしこりがあるようなシミには3~4カ月使い続けてしこりが無くなり、色も分からないくらい薄くなりました。
数年前から消えなかったひっ掻きキズからできたシミにも効果あり。
半年ほどで消えました。イボがあった跡のシミにはほとんど効果はなし。
紫外線ではなく、体の内面から出ているであろうシミにも効果なし。
現在3本目のリピートで毎日朝晩すり込むようにつけているのですが、たぶん真皮にまで達しているようなシミやあざには効果が表れにくいのではないかと感じてます。
でも使い続けることによって効果が出てくることを祈って、リピし続けようと思います。
引用元:@cosme
以上のような口コミがあります。
市販の薬でセルフケアも大事ですが、効果が実感できない場合は、専門のクリニックに相談してみるのも良いと思います。
中央クリニックでは、無料カウンセリングを行っています。
親身に相談に乗ってくれるドクターが揃っていますので、ご興味のある方は一度相談してみてはいかがでしょうか。
傷跡修正の無料カウンセリングを行なっている中央クリニックの公式サイトはこちら
まとめ
- アットノンは、小林製薬が開発・販売している傷跡を消すためのクリーム(第二類医薬品に分類される市販薬)。
- 「アットノン」「アットノンクリーム」「アットノン コンシーラータイプ」「アットノンローション」の4種類が販売されていて、どのタイプのアットノンも成分と効能に違いはない。
- 1日に1回~数回、適量を患部にすりこむか、アットノンをガーゼなどにのばして患部に貼ることで使用。