タトゥー除去も失敗することがある?知っておきたい注意点とは?

刺青やタトゥーをファッション感覚で入れる人が日本でも増えてきています。特に若い世代は芸能人などの影響から刺青やタトゥーがおしゃれでかっこいいという理由から安易な気持ちで後先考えずに入れてしまう人も多いんだとか。しかし、就職や結婚など人生の岐路に立った時、刺青やタトゥーを除去しようと考える人も多いんだとか。

刺青やタトゥーは入れるのは簡単かもしれませんが、消すには相当のお金と時間が必要なの知ってましたか。一般的にタトゥーを入れる時の費用の10倍の金額が、タトゥーを消したい時には必要と言われています。さらには、クリニック選びを間違えると取り返しのつかないことにもなるんだとか。

今回は、刺青やタトゥーの除去失敗談なども踏まえながら、除去前に気を付けてほしい点について考えていきたいと思います。

成功例ばかりじゃないタトゥーの除去

粗悪品を高く売りつけるコツご存知でしょうか。それは、相手に考える時間を与えないことです。

実は、タトゥーや刺青の除去にも同じことが言えます。結婚式や就職が迫っていると、どうしても焦ってしまい、十分に検討せずにタトゥー除去治療に飛びついてしまいがちです。実はこれが失敗のもとなのです。

特に大きなタトゥーや刺青を入れた方はこんなはずじゃなかったと悲しんでいる方も少なくありません。仕事内容や部位・広さによってはタトゥーの後遺症によるデメリットの方が大きく、取らない方が良い場合すらあります。

治療法別・タトゥー除去の失敗例

タトゥー除去の方法は以下の4つに分かれます。

  • レーザー治療
  • タトゥーの色素に反応するレーザーを照射。色素を破壊し、体外へ排出することでタトゥーを薄くしていく治療。

  • 切除治療
  • タトゥーが入っている個所の皮膚を切除し縫い縮める治療。

  • 植皮治療
  • タトゥーが入っている個所の皮膚を取り除き、別の場所から採取した皮膚を植皮する治療。

  • 削皮治療
  • タトゥーが入っている個所の皮膚を薄く削り取る治療。

いずれの治療でも失敗することはあります。どのような失敗が多いのでしょうか。

レーザー治療の失敗例

照射したレーザーがタトゥーの色素に反応すると熱を発します。よって、治療によりやけどを負うことがあります。

レーザー治療は少しずつタトゥーを薄くする治療なので、タトゥーが目立たなくなるまで時間がかかります。短期間でタトゥーを目立たなくしようとすると、レーザーの出力をあげなくてはなりません。レーザーの出力をあげると、やけどを負うリスクが高くなります。

治療によりできたやけど跡で皮膚が硬くなりタトゥーを除去する治療に悪影響を及ぼす、タトゥーのデザインに沿ってやけど跡が残ることなどがあります。また、タトゥーや肌の状態などによっては、期待していたほどの結果を得られないこともあります。

大きな失敗は起こりにくい治療法といわれていますが、失敗がないわけではありません。リスクなどを理解したうえで選択することが重要です。

切除治療の失敗例

皮膚を切除して両側を縫い縮める治療なので、幅の狭いタトゥーや小さなタトゥーの除去に向いています。大きなタトゥーを除去すると、傷跡がケロイド状になることやひきつれなどの後遺症を生じることがあります。

また、ドッグイヤーにも注意が必要です。ドッグイヤーとは、タトゥーを縫い合わせた傷跡の中央がくぼみ両脇が犬の耳のように膨らむこと。皮膚を紡錘形(アーモンド状)に切除したときに起こりやすいとされています。紡錘形に皮膚を切除して縫い合わせると、傷口の中央の皮膚が不足し、両脇の皮膚が余るからです。時間の経過とともに目立ちにくくなるといわれていますが、露出する箇所に入れたタトゥーを除去するときは注意が必要です。

植皮治療の失敗例

健康な皮膚を採取してタトゥーを除去した個所に移植するので、綺麗な仕上がりになると思われがちです。しかし実際は、元通りの皮膚に戻ることはありません。生着率が最も高いなどの理由で多く用いられているメッシュ植皮と呼ばれる方法では、移植した皮膚にうろこ状の痕が残ります。最も仕上がりが綺麗とされるシート植皮でも皮膚に違和感を覚えることが少なくありません。いずれも失敗とは言えませんが、治療の特徴を理解していないと失敗と感じることがあります。

はっきりと失敗といえるのが、移植した皮膚が生着しないケースです。生着しない場合、別の場所から皮膚を採取して再植皮となります。このほかでは、移植した皮膚がずれて血種ができることなどもあります。

大きなトラブルに発展する恐れがあるので、術後の経過には注意が必要です。

削皮治療の失敗例

特殊な医療器具で、タトゥーの色素を皮膚ごと削り取ります。ポイントは、出来るだけ皮膚を薄く削ること。ただし、薄く削り過ぎると色素が残ってしまうのでぎりぎりを削る技術が要求されます。

皮膚を深く削りすぎると、傷の治りが悪くなるので化膿する、ケロイド状になるなどのトラブルが起こりやすくなります。また、術後の管理が悪い場合も、同様のトラブルなどが起こりやすくなります。

削皮治療は、執刀医の技量と経験、術後の管理が大切な治療法です。治療を受ける方は、これらの点に注意しましょう。

体験談と失敗例

実際に体験談をみていくことにしましょう。

20代の女性で彼氏との今後を願いタトゥー除去をした方がいましたがタトゥー除去後、彼氏から「傷あとが痛々しくて見ていられない。」と言われ、別れてしまったそうです。

実はタトゥーを消すということは大変に難しく、タトゥーよりもタトゥー除去による傷跡の方がデメリットになることは多々あるといわれています。

削皮を受けた方がいたのですが1カ月も入浴できず、傷跡が炎症を起こしてドロドロになり、熱も出てしまったという方もいます。

その方は仕事で車を運転することが必要でしたが、傷跡の化膿が治まった後、左手がほとんどケロイド(火傷や手術などの後に皮膚が赤く盛り上がったもの)になって車の運転ができなくなってしまったそうです。

このように、仕事にまで支障が出てしまったケースもあります。

術後も苦しんでいるケースもあります。

手術してからもう10年程経ちますが、いまだにかぶれが生じる時があります。お酒を飲むと、切除跡が赤く、皮膚を削り取った箇所がさらに盛り上がり、切除の交差部は蚊に刺されたように膨れるそうです。

もう少し皮膚同士が引っ張り合わないように切除する方法がなかったのかと思い今も後遺症に苦しんでいるそうです。

切除手術を行ったら縫った部分の傷が広がってしまい、そこが化膿したり、腫れってしまってきれいに治りません。

【関連記事】タトゥー除去で後悔?慎重さが自分を守る鍵

失敗しないために

それでは、上記のような失敗が起こらないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか。

答えは、納得のいくクリニックを選ぶということです。

治療が終わってからでは同意書にサインをしているので文句をいうことも元の状態にもどすことも出来ません。ですから信頼できるクリニックをしっかり選ぶようにしましょう。

クリニック選択時に気をつけるべきこと

まずはホームページの確認です。その病院の口コミや手術をどのくらいこなしているのか、先生は信頼できるか、金額などをしっかりチェックしましょう。特に、タトゥーや刺青の除去の実績が豊富な病院を選ぶようにすると良いですよ。

カウンセリング

また、手術前に納得のいくカウセリングをしてもらえるかどうかも重要です。
手術方法や、手術のデメリットまでしっかり教えてくれるところが良いでしょう。

アフターフォロー

そして重要なのがアフターフォローがしっかりあるかということ。

実は、後遺症に悩まされる方も多いようです。最後まで責任を持って治療してくれるクリニックをみつけて下さい。

【関連記事】除去する前のカウンセリングが大事

回避したい症状

後遺症の一つにケロイドというものがあります。(火傷や手術などの後に皮膚が赤く盛り上がったもの)
実は皮膚には損傷を修復する機能があります。しかしこの機能が過剰に働くことでケロイドとなってしまい、元の傷跡より大きく広がっていくことがあるのです。

このケロイドは出来やすい体質・出来にくい体質があり自然治癒することなく皮膚に残り続けるので、一度出来てしまうと元のキレイな肌に戻すことは出来ません

ケロイドは見た目だけでなく、痛みや痒みがある他、肌が引っ張られている・突っ張っている感覚もあるため、出来るだけ避けたい症状です。

実はこのケロイドを避ける方法もあります。

ケロイドの発生しやすい傷跡として、一方向に張力がかかることが挙げられます。そのため一文字に縫合すると手術後はキレイに見えますが、一定の方向にしか張力がかかりませんので、後になってケロイドに困らされやすいです。

これを避けるための切除法としてジグザグに切除していく手法があります。ジグザグに切除することで一方向からの張力が働くことを避け、ケロイドのリスクを軽減するという刺青除去手術です。

また、ジグザグに切除することで傷跡にぼかし効果が働き、傷跡が目立ちにくくなるというメリットがあります。

手術前のカウセリングでこういった説明や縫合技術の高い医師をみつけることも重要ですよ。HPには治療方法などものっていますからチェックしてみたり、質問してみるのもいいでしょう。

なぜ失敗は起こるのか

タトゥー除去の失敗例は、そもそも医師の腕が悪いという場合があります。

体には伸縮しやすい部位や、脂肪が多い部位など様々あり、その部位によって傷跡の治りが変わってきます。そういった知識を完璧に把握し、それぞれの部位によって適切な執刀を行える医師でないと、切除手術はきれいには仕上がらないのです。

またカウンセリングの時には非常に良い医師だと思っていたのに、手術の失敗後、態度が急変し、なぜ言った通りにしないのかなどと怒られたり、責められたりした人もいたりします。

責任逃れをしているのか、ただ単に自分の未熟な技術をごまかそうとしているのかわかりませんが、失敗は自分の側にはない、自分の技術は高いと考え、患者側に責任を押し付けるような医師も実際にいるようです。

早くタトゥーを消したいがために安易にクリニックを選んでしまうと、かえって後悔したり面倒なことになってしまいます。

切除法などのメスを使用する治療は経験が豊富な医師ほど技術力が高くなります

さらにアルバイト医経験が浅い医師が治療にあたるクリニックもありますので、どういった先生が治療を行ってくれるのかもしっかり見極め納得のいく治療ができるよう慎重に選ぶようにしましょう。

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まとめ

  • 仕事内容や部位・広さによってはタトゥーの後遺症によるデメリットの方が大きく、取らない方が良い場合すらある。
  • タトゥーや刺青の除去の実績が豊富な病院を選ぶ。
  • 手術前に納得のいくカウセリングをしてもらえるかどうかも重要。
  • アフターフォローがしっかりあり、最後まで責任を持って治療してくれるクリニックをみつける。