どうやったら落ちる?消える?ヘナタトゥーの消し方

せっかく描いたヘナタトゥーですが、「長持ちさせたい!」と思う人がいる一方で、仕事や学校、イベント事の事情で「早く消したい!」と思う人も多いもの。

1~2週間で自然に色が消えてくると言われていますが、具体的にどうやったらヘナタトゥーが消えるのかについてご紹介します。

ヘナタトゥーに用いられるヘナとは?

ヘナタトゥーは、ヘナペーストと呼ばれる染料で肌を染めるタトゥーです。ヘナペーストは、ヘナあるいはヘンナと呼ばれる植物の葉を粉末・ペースト状にしたもの。植物のヘナあるいはヘンナは、西南アジアを原産とするミソハギ科の低木です。日本では、指甲花(シコウカ)と呼ばれ主に温室栽培されています。西南アジアなどでは自生していることが多いようです。

ヘナタトゥーの歴史は驚くほど古く、インドでは3000年以上前から行われていたといわれています。具体的には、お祭りや結婚式などで行われていたようです。ヘナタトゥーをする理由は魔除けになるから。お守りの代わりに描くことが多いとされています。

ヘナタトゥーの仕組み

続いて、ヘナタトゥーが肌を染める仕組みについてご説明します。

これは、「ヘナ」という植物が持っている色素が、肌を染めます。

ヘナ
この色素が含まれている、ヘナの成分は2つに分かれています。

  • ローソン
    ヒドロキシル基とナフトキノンという成分から作られている酸化型赤色色素のことをいいます。酸化型赤色色素とは、成分が何かと結びついて酸化した際に、色素を分解し、赤く変色する性質のことを言います。
    例えば、洗濯時に使用する漂白剤も同じです。衣類に酸素を与えて色素を破壊して衣類をきれいにするものも、同じ原理です。
    これは、冷水には溶けにくく、有機溶剤に溶けやすい性質を持っており、酸化することで、さらに強く発色をする特徴があります。この「ローソン」の作用が肌を茶色やオレンジに染めるヘナタトゥーの色素となります。
  • タンニン酸
    タンニン酸は、色素を持っていません。しかし、収斂作用(たんぱく質を変性させる作用があるもの)があり、たんぱく質と強い結合能力がある成分です。これは、ポリフェノールの一種で、お茶や赤ワイン、バナナや柿などに含まれている渋み成分で、強い殺菌効果を持っています。

この2つの成分はともに、たんぱく質と結合する成分を持っているので、これが作用しあって、肌を染めていきます。

肌の主成分は「たんぱく質」です。人の皮膚は、表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」の順番で三層構造になっています。皮膚の一番上にある「表皮」は約28日周期で古くなった表皮をターンオーバー(新しく生まれ変わる)し、古くなった表皮を剥がれ落とします。

そして、ヘナタトゥーはこの「表皮」に塗るタトゥーなので、表皮のターンオーバーとともに、色が消えたり、剥がれ落ちていくという仕組みです。

ヘナタトゥーの施術方法

肌を染める仕組みが分かったところで、ヘナタトゥーの施術方法を解説します。ヘナタトゥーの施術方法は一般的なタトゥーと異なります。

一般的なタトゥーは、皮膚に針を2mmほど刺して、インクをしみ込ませることで図柄を描きます。肌の新陳代謝が起こらない真皮にインクをしみ込ませるので、描いた図柄が自然に消えることはありません。

ヘナタトゥーは、肌にペーストヘナをのせることで表皮に図柄を描きます。ヘナタトゥーで染めるのは、ターンオーバーのある角質層です。古い角質が新しい角質に入れ替わるので、一般的なタトゥーのように半永久的に残ることはありません。また、肌に針を刺すわけではないので、痛くない点もヘナタトゥーの特徴です。一般的なヘナタトゥーの施術方法は次の通りです。

  1. ヘナペーストで肌に好きな図柄を描きます。
  2. 図柄が乾くまで待ちます。
  3. 乾いた図柄を、保護テープで守るなどして3~6時間ほど放置します。
  4. 3の図柄を洗い流します。
  5. 時間の経過とともに鮮やかに発色します。

施術者や図柄によっては下書きをすることがあります。

人により異なるヘナタトゥーの染まりやすさ

ヘナタトゥーの染まりやすさは図柄を描く部分により異なります。一般的に、手や足など身体の末端は染まりやすいとされています。他の部位に比べて角質が多いからです。ただし、刺激が多い手は消えるのも早いとされています。反対に染まりにくいのは、顔・首・胸・二の腕・お腹・腰などです。これらの部位に描いたヘナタトゥーは、早く消えるかもしれません。

染まりやすさは体温の影響も受けます。体温が高い方は体温が低い方に比べ染まりやすいとされています。しっかりと染めたい方はヘナタトゥーを描く部分を温めておくとよいでしょう。反対に、出来るだけ早く消したい方は、ヘナタトゥーを描く部分を冷やしておくと良いかもしれません。

消す方法とは?

続いて、本題のヘナタトゥーの消し方、早く消す方法をご紹介します。

消えるタイミングは人それぞれ

先述した通り、ヘナタトゥーは、自然の力で染めて、肌のターンオーバーによりだんだん消えていくので、一概に「〇日で消える」と断念できないものです。また、人によってたんぱく質の量や、質は異なるので、自然に落ちる期間が変わってきます。そのため1~2週間で消えると言われていても、全て消えるまでに1か月近くかかった人もいるそうです。

しかし、肌のターンオーバーを待つ他にも、ヘナタトゥーを早く消す方法と注意点があります。早く消すといっても、「完全にヘナタトゥーが消える」「一発で消える」というものではありません。

しかし、ヘナタトゥーを早く消す処理、行動を行うと、タトゥーのカラーが通常より早く薄くなりやすいと言われています。

水に濡れる機会を多くする

ヘナタトゥーを早く消す方法は、良く染まると言われるやり方の逆の方法を行います。それは、「水に濡れる機会を多くすること」です。

具体的には、

【ヘナタトゥー実施当日~1日以内】
ペーストがまだ肌に乗っている状態の場合
1秒でも早くペーストを剥がします。そして、水で洗い流します。理由は、肌に長時間ペーストをのせておくほど、タトゥーの色が濃く染まるため、早く消したい場合はペーストを落としてしまうことが重要です。

【ヘナタトゥー実施1日~2日以内】
ヘナタトゥー箇所がオレンジ色に発色している状態の場合
ペーストを剥がしてすぐの時は、ヘナタトゥー箇所がオレンジ色に発色しています。オレンジ色の状態のときは、まだ肌に完全には色素が染み込んでいません。この状態の時は、最も水に弱いので、タトゥー箇所ができるだけ水に触れるようにしましょう。そして、いつもより長めに入浴をして、タトゥー箇所を優しく石鹸で洗うことをおすすめします。

【ヘナタトゥー実施2日~4日以内】
最もタトゥー箇所が発色するタイミングです。そのため、この時期にタトゥーを消したり、カラーを薄くすることはほぼ不可能であることの理解が必要です。この時期に消そうとして、肌を痛めてしまう人が非常に多いので、注意が必要です。
この頃は、タトゥー実施2日目までに比べ、脱色がしにくいですが、継続して入浴をしたり、石鹸でこすったり、水に触れる機会を増やすことが重要です。
特に、手の場合は、水回りの家事をすると脱色をしやすいと言われています。

【ヘナタトゥー5日以上】
ヘナタトゥー実施から5日以上経過すると、だんだん脱色しやすくなります。特に、入浴時血行を良くして、皮膚をよくふやかしてから軽くこすると、ポロポロと色付きの垢が落ちてきます。ここでもゴシゴシと無理にこすって、皮膚を傷める人が多いので、注意しながらこすりましょう。
また、豆知識となりますが、夏のシーズンであれば、海水浴やプールに行くと、入浴よりも長い時間水に触れることができるので、脱色がしやすいと言われています。

そして、石鹸などでタトゥー箇所をこするときに、石鹸の代わりにクレンジングオイルなどのメイク落としを使用するのも脱色効果があると言われています。

ヘナタトゥーを早く消すためにはヘナタトゥー施術の2日以内に処置をすることをおすすめします。

落としたいからといってゴシゴシ洗いはNG!

ヘナタトゥーを落としたいという理由で、水に触れさせて、ゴシゴシ洗い、肌トラブルを起こす事例が多発しています。
例えば、タトゥー箇所を無理やりこすって、炎症が起き、傷跡ができてしまい、傷跡はもちろん、傷跡の下や近くにあるタトゥー後も消えないというケース、海外では、子どもにおまじないとしてヘナタトゥーを行い、肌がまだ未発達で敏感な子どもはヘナでアレルギーを起こし、もとにもどれない程の炎症を起こしたケースもあるそうです。

また、無理にこすらなければ2~3週間で色素が消えていたにも関わらず、無理にこすって1年間傷と色素が抜けないといった事例もあったそうです。
急な事情で落としたい気持ちは分かりますが、無理にゴシゴシ洗うことは避けましょう。
そして、ヘナタトゥーを入れるときは、色素が抜ける期間を1~2週間長めに予測をして、計画を立てて行うことをおすすめします。

ヘナタトゥーを早く消すお勧めの方法

ヘナタトゥーを出来るだけ早く消したい方は、紹介した方法を試すと良いでしょう。ただし、角質層を染めたヘナタトゥーを消すことは簡単ではありません。完全に消えるわけではないことを覚えておく必要があります。

ヘナタトゥーを効率よく落としたい方は、肌を擦るときに市販のピーリングジェルを使うとよいかもしれません。ピーリングジェルとは、古くなった角質を落とす化粧品です。ヘナタトゥーは角質層を染めるものなので、相性は良いと考えられます。ピーリングジェルの基本的な使い方は次の通りです。

  1. きれいな肌に適量のピーリングジェルをのせます。
  2. 指先で優しくマッサージするように円を描きます。
  3. マッサージが終わったら洗い流します。

濡れた肌に使用できないピーリングジェルは入浴前、濡れた肌に使用できるピーリングジェルは入浴中に利用すると良いでしょう。注意点は、強く擦り過ぎないこととやり過ぎないことです。いずれも肌トラブルを招く恐れがあります。パッケージなどに記載されている利用方法や利用頻度を守りましょう。ピーリング後のお肌はとてもデリケートです。化粧水や乳液などでケアしてください。

湿布でヘナタトゥーが消えるかも

ネット上では、湿布を貼ることも有効な対策になるといわれています。ヘナタトゥーが消える理由は不明ですが、実際に消えた、あるいは薄くなったと感じている方がいるようです。急いで消したい方は試してみるとよいでしょう。ただし、全ての方が効果を実感しているわけではありません。湿布を貼っても効果がなかったという方もいます。

効果の有無が分かれるポイントは、ヘナペーストの成分といわれています。化学染料が入っているヘナペーストを使用している場合は消える、あるいは消えやすくなると考えられています。化学染料が入っているヘナペーストだけ消える理由は不明です。

あくまで噂レベルの対策ですが、実際に効果を実感している方はいます。消す方法が見当たらない方は、試す価値があるかもしれません。

ヘナタトゥーが消えないときは隠すことを検討

残念ながら、角質層を染めたヘナタトゥーを確実に消す方法はありません。基本的には、自然に消えるまで待つことになります。紹介した方法を試しても消せなかった方は、ヘナタトゥーを隠すことを検討すると良いでしょう。タトゥーを隠す方法を応用できます。

ファンデーションテープ

ヘナタトゥーを隠すおすすめの方法がファンデーションテープです。ファンデーションテープとは、傷やタトゥーなどを隠す肌色の薄いシールです。最近ではタトゥー用のファンデーションテープが登場しています。

非常に薄いシールなので、肌に貼っても目立ちません。盛り上がっているヘナタトゥーは、重ねて貼ることで隠せます。商品によっては、温泉やプールなどへ入ることもできます。また、数日から1週間程度、使い続けることができます。ファンデーションテープでしばらく隠しておけば、ヘナタトゥーは薄くなっているはずです。手間をかけずにヘナタトゥーを隠したい方にお勧めです。

テーピング・サポーター

お手軽にヘナタトゥーを隠したい方は、テーピングを利用すると良いでしょう。タトゥーを隠すために用いられているテーピングがキネシオテープです。このテープの特徴は、筋肉と同じくらい伸びること。動きにあわせて伸びるので、ヘナタトゥーを隠していても動作を邪魔されません。目立ちにくい肌色のキネシオテープが販売されている点、1本当たりの価格が安価である点も魅力です。

同じく、腕や足に入れたヘナタトゥーはサポーターでも隠せます。装着するだけで良い点と比較的大きなヘナタトゥーでも隠せる点が魅力です。隠しやすい部位にヘナタトゥーを入れた方は利用を検討するとよいでしょう。

テーピングとサポーターに共通するデメリットは、ヘナタトゥーを隠しているテーピングやサポーターが目立つことです。これらをしている理由を問われる可能性があります。利用する場面をよく考えたいか隠し方です。

コンシーラー

ヘナタトゥーをコンシーラーで隠すこともできます。カバー力の強いタトゥー用のコンシーラーが登場しているので、確実に隠したい方はこちらを選ぶと良いでしょう。メイクの上手な方であれば、ほとんどわからない程度まで隠すことができます。もちろん、通常のコンシーラーでもある程度は隠せます。費用が気になる方はこちらを選ぶと良いでしょう。コンシーラーをフェイスパウダーでおさえるなどするとより目立ちにくくなります。

長期間消えないなら専門クリニックへ

ヘナタトゥーの色素が抜ける期間は、平均で2~3週間と言われています。1か月以上消えない場合、そして、無理に消そうとして肌トラブルが生じた場合、あるいは、ヘナタトゥーによる肌トラブル(赤やかゆみ、水ぶくれなど)が起きた場合は、速やかにタトゥー除去専門のクリニックに訪れるようにしましょう。

最近は、「ヘナタトゥー」とうたっていて「ブラックヘナ」という化学薬品を使用している色素が抜けにくいタトゥーを施術されることも多いです。1か月経っているのに、色素が抜けない場合は、クリニックを受診することをおすすめします。

タトゥー除去専門クリニックで行われる施術は、通常のタトゥー除去施術とほとんど変わりません。

ヘナタトゥーの場合は「レーザー除去」「切除法」を行うクリニックが多いです。

「レーザー除去」は完全に消えるまで時間がかかりますが、傷跡を残さず、切らずにタトゥー除去を行えることがメリットです。一方、「切除法」はタトゥー箇所の皮膚を切るので、傷跡は残りますが、一回の施術でタトゥー除去をするメリットがあります。

自分はどのタイプの施術が良いのか、しっかりチェックをしてから、受診するようにしましょう。
クリニックでは無料カウンセリングも行っていますので、ご興味のある方は一度相談してみてはいかがでしょうか。

タトゥー除去の無料カウンセリングを行なっている中央クリニック公式サイトはこちら

まとめ

  • ヘナタトゥーは「表皮」に塗るタトゥーで、表皮のターンオーバーとともに、色が消えたり剥がれ落ちていくという仕組み。
  • ヘナタトゥーを早く消すためにはヘナタトゥー施術2日以内に処置をする。
  • 1か月経っているのに色素が抜けない場合は、タトゥー除去専門クリニックを受診することをおすすめします。