傷跡修正に保険はきくの?保険の基礎知識と治療の体験談

子供の頃にできた傷跡や火傷跡が気になって仕方がない方、不慮の事故で体の目立つ場所に傷跡ができてしまった方で、それらを消せないか悩んでいる方も多いと思います。

特に傷跡を無くすというのは保険が適用されるのかどうかという疑問点も浮かんで費用がかなり高いのではと心配している方もいると思います。

そこで今回は傷跡修正における保険の適用に関する情報をお伝えします。実際に傷跡修正を行った方の体験談もご紹介しますので、是非参考にしてみてください。

傷跡修正に関する保険の知識

まず初めに傷跡修正に関する保険の知識を2つに分けてご説明します。1つは傷跡修正で保険が適用される場合とそうでない場合の違い、2つ目は保険が適用される病院とそうでない病院の違いです。

保険が適用される場合とそうでない場合の違い

まずそもそも健康保険というのは、基本的に人命に関わる病気の治療費を安くするための制度です。手術をしないと命に関わる病気なのに、治療費が払えないから手術を受けられないなんてあまりにも悲しい状態ですよね。そういう経済的に余裕のない人でもしっかりと命を救う事ができるために、保険というのは存在します。

となると傷跡修正は保険が適用されないのではと思ってしまいますよね。傷を治療した後の話ですから、少なくとも人命に関わる状態ではないですよね。しかし保険は人命に関わる病気やケガだけでなく、日常生活に支障をきたす場合にも適用されます。例えば足の裏に傷があって、傷跡のせいで靴や靴下が上手く履けなかったり、歩いていると痛みを感じるなどの場合は保険が適用されます。日常生活で問題が発生しているかどうか、これが保険適用されるかどうかの違いになってきます。

しかし今の例の場合は比較的わかりやすい状態ですが、実際の所はこの日常生活で支障をきたす状態の線引きがしっかりとできていないため、傷跡修正は保険が適用されるのかどうか曖昧になってしまっているのです。なので自分の傷跡は保険適用外なのではと思っている方も1度病院でカウンセリングを受けに行ってみましょう。実は病院によっても保険適用内とするか適用外とするかが変わってくるからです。

保険適用の病院と適用でない病院

傷跡修正を保険適用内とする病院と、保険適用外とする病院に明確な違いはありません。ただ傾向として、形成外科の場合は保険適用内美容外科の場合は適応外になることが多いです。これは先ほど説明した保険制度の根本と同じ理由です。美容というのはあくまでも美しくなるための活動であり、人命に関わる日常生活の問題を解決するものではないですから。

しかし美容外科の病院でも保険適用内とする病院もありますし、形成外科と美容外科が併合されている総合病院では保険適用内としている場合もあります。自分の活動範囲の近くにこれらの病院が複数ある場合は、やはりカウンセリングを受けて治療費がどれくらいになるのか、保険適用されているのか直接質問するのがお勧めです。この治療費の疑問は多くの患者さんが抱える疑問なので、ホームページにも注意書きが書かれていることもあるので、そちらもチェックしておきましょう。

形成外科と美容外科では傷跡修正の方法にも違いがあるので、費用と一緒にそちらも確認しておきましょう。安いからと言って効果が無ければ何の意味もありませんから、どのような方法で傷跡修正するか、それが本当に効果があるのか調べるのが1番重要ですよ。

また、無料でカウンセリングを行っているクリニックもありますので、興味のある方は一度相談してみてはいかがでしょうか。

傷跡修正の無料カウンセリングを行なっている中央クリニックの公式サイトはこちら

傷跡修正を受けた人達の声

保険が適用されるのかどうかという点に注目してこれまでご説明いたしましたが、実際に傷跡修正の治療とはどんな物なのか、具体的に知りたくなりますよね。というわけでここからは実際に傷跡修正を行った方々の体験談を交えつつご説明いたします。

傷跡は、形成外科では、消せないけど、目立たないようにし治すぐらいです。縫うので、抜糸するまでは、濡らせないので。
抜糸すれば自由になりますけど。
抜糸してから、約3ヶ月ぐらいは、傷跡を綺麗にする為のテープを張らないといけません。目立たないタイプの茶色のテープですけど。

引用元:Yahoo!知恵袋

こちらは形成外科で傷跡修正を行った方の体験談です。傷跡修正では手術でケロイド化してしまった部分を除去するため、切開して縫うことになります。なので手術後は抜糸まで患部を濡らさないように注意する事になるわけです。傷跡修正の治療を1回受けたからそれで終わりとはならないわけです。術後の生活にも少し影響が出る事を考慮しておきましょう。

私がやったところは形成外科の中に美容外科が併設されている総合病院でした。
そうゆう所の方が美容的な部分も相談しやく、かつ保険も効きやすいと思います。
美容外科の場合手術自体の失敗に加え、傷跡が残らないように大変細い糸を使うため傷口への負荷で抜糸前に糸が緩み、傷口が一部拡がってしまうことがあります。
もしも面積あたりの単価で手術を受ける場合には安全のために2回に分けて手術を受けた方がよいと思います。(2センチずつ)
良心的な先生だと2回に分けて手術しましょうと言って下さる方もいます。
そうゆう所も良い先生かどうかを見極める基準になるかもしれませんね。

引用元:教えて!goo

こちらは形成外科と美容外科が併設されている総合病院で傷跡手術を行った方の体験談です。実際の手術に関してかなり具体的な情報がありますね。特に傷跡の大きさによっては複数回に渡って治療を行う方が良いという情報はかなり重要です。傷跡の大きさも素人目では大きいのか判断がしかねる物ですから、やはりカウンセリングでその辺りもしっかり確認しておくのがベストのようです。傷跡修正をする病院の候補が複数ある場合は、それぞれの病院で手術の方法と治療費の2つしっかり確認しておいた方が良いようです。

右腕の内側に自傷痕が沢山あり、特にレーザーでは消えにくい深くて目立つものを消したかったため、切除をお願いしました。
注射による麻酔を数箇所打ったあと、皮膚の切除、縫合、リジェネラを実施いただきました。麻酔が良く効いたので、痛みはほとんどありませんでした
範囲が広かったため、時間はトータルで1時間半くらいかかりました。
最初に当日の治療内容を確認し、継続治療中のレーザーを受けました。その後、30分ほど待機し、切除手術を受けました。常に看護師さんが気を使ってくださいました。

引用元:美容医療の口コミ広場

こちらは美容外科で傷跡修正を行った方の体験談です。右手と左手の自傷痕を消す時の体験談です。傷跡修正と簡単に言ってもやはり麻酔を使うような手術を行うのが一般的のようですね。医師の方やスタッフの方の対応なども安心して治療を受ける上では重要ですね。

体験談を3つほどご紹介いたしましたが、いかがでしたか。予想よりも大掛かりな手術、加えて術後も生活に少し制限がかかることもあるということで気軽には受けられないと思った方もいるかもしれません。

しかし長くても2、3ヶ月程度我慢するだけで傷跡がきれいに無くなりますので、目立つ場所にあってコンプレックスに感じている方はぜひ1度病院でカウンセリングを受けてみてください。

傷痕修正で行われている治療

実際の傷跡修正ではどのような治療が行われているのでしょうか。代表的な治療方法を紹介します。

傷跡を目立たなくする真皮縫合

ほとんどの傷痕修正で用いられる基本的な技術です。その名の通り、真皮を縫合します。真皮とは肌を構成する一部です。具体的には、表皮の下に存在します。真皮縫合で、真皮をぴったりと縫い合わせることで傷跡が目立ちにくくなります。その後、表皮も段差が生じないように丁寧に縫い合わせます。細かく縫うほど傷跡が目立ちにくくなるので、拡大鏡を使用して傷跡を縫い合わせることなどがあります。

Z形成術

傷跡が原因でひきつれを生じているケースなどで用いられることが多い技術です。引きつれの解消のほかでは、盛り上がってしまった傷跡を平らにする効果なども期待できます。治療は、傷の両脇2カ所に切り込みを入れて出来た3角形の皮膚を入れ替えるように縫合することで行います。縫合では、細かく2層・3層を縫い直します。抜糸までにかかる期間は5日~7日程度が多いようです。傷痕修正のほか、目頭切開などの治療にも用いられている技術です。

W形成術

顔をはじめとした曲面やシワに対して直角にできた傷跡などに用いられることが多い技術です。傷跡の向きを変えてシワと並行にすることで目立たなくする効果や引きつれを予防する効果などを期待できます。治療は次のように行います。最初に、傷の両脇をジグザグ(W)に切開して傷跡を取り除きます。次に、出来たジグザグの傷を丁寧に縫い合わせます。以上により、傷跡をシワと平行にするなどして目立ちにくくします。

アブレーション

擦り傷のようにでこぼこした傷跡、ある程度の面積がある傷痕などでは、傷跡を切除して縫合する治療が適さないことがあります。このような―ケースで用いられているのがアブレーションです。皮膚の表面を細かく剥離させることで、傷跡を目立たなくできます。ただし、施術を受けた部位はやけど跡のようになります。少しずつ赤みがひいて平らになりますが、周囲の皮膚と同じになるとは限りません。仕上がりをしっかり確認してから受けたい治療です。

植皮術

ある程度の面積があり傷跡を切除しきれない場合などに用いられます。傷跡のある皮膚を切除して、お尻などから採取した健康な皮膚と入れ替える技術です。メリットは、1回で傷跡を消せること。ただし、皮膚を入れ替えたことが分からないほどきれいになる保証はありません。一般的に、綺麗になると思われがちですが、実際は入れ替えた皮膚の色調が周囲と異なるなどが生じます。また、健康な皮膚を採取した部位にも新たな傷跡が残ります。メリットとデメリットがはっきりしている治療なので、内容をよく理解してから選択することが重要です。また、施術には高い技術を要します。信頼できる医療機関を選ぶことも重要です。

レーザー

傷跡修正でレーザーを用いることもあります。レーザーとは、色素や水分などに反応する特殊な光を出す機器のことです。傷跡修正では、外傷性刺青の治療などで用いられることが多いようです。外傷性刺青とは、傷によって生じた色素沈着です。傷を負ったときに混入した異物を取り出さないまま傷が治癒したことが原因です。このようなケースでは、ヤグレーザーと呼ばれる機器などが用いられています。以上のほかにもレーザーを用いることはありますが、根本的な傷跡修正を行えるわけではありません。傷跡そのものをなくす治療ではないからです。根本的な治療を目指す方には、手術が勧められます。

トレチノイン・ハイドロキノン

傷跡の治療で、トレチノインとハイドロキノンというお薬を用いることもあります。トレチノインはビタミンA誘導体で、肌の入れ替わり(ターンオーバー)を促すことにより沈着した色素を排出します。ハイドロキノンは、メラニンをつくるメラノサイトを邪魔して肌を白くします。これらにより、傷跡の色素沈着を改善します。ただし、トレチノイン・ハイドロキノンも傷跡そのものを修正する治療ではありません。よって、傷跡の根本的な治療にはなりません。あくまでも、傷跡の色味を改善する治療です。

傷跡修正を受けるタイミング

傷跡修正では、以上の治療などが行われています。これらの治療はどのタイミングで受ければよいのでしょうか。

受傷後間もない傷は傷跡修正の対象となりません。傷跡の状態が変化する期間だからです。この間は、傷跡を目立ちにくくする治療を受ける期間です。大きな傷を負った方などは出来るだけ早く医療機関で相談しましょう。

傷跡が変化する期間はおよそ3カ月程度と考えられています。よって、受傷から3カ月を過ぎると傷跡修正の対象となります。傷跡修正の対象は受傷後3カ月以降の傷ですが、これまで何もしなくてよいわけではありません。傷跡にならないようにできることはあります。先ほど説明した通り、医療機関で相談して適切な治療を受けることが重要です。

まとめ

  • 健康保険は基本的に人命に関わる病気の治療費を安くするための制度。
  • 傷跡修正でも保険が適応されるケースもあるので、まずは病院でカウンセリングを受けてからのほうが良い。
  • 形成外科は保険適応、美容外科は適応外、という傾向がある。