タトゥーの除去を決意したらクリニックに通う前にいくつかチェックしておくことがあります。
正しい知識を身に付けしっかり準備しておかないと思った結果が出なかったり、嫌な思いをしてしまうかもしれません。
刺青(タトゥー)を消すことは決して簡単ではありませんが、準備次第で消す前の肌に近づけることは可能です。
今回ご紹介するポイントをチェックして準備万端で治療を受けましょう。
施術前にできることって何?
自分の希望を明確にしておく
まずは自分にとって一番良い治療法を探すために、希望していることを明確にしておきましょう。
例えば、なるべく痛みを少なくいたい・とにかく早く消したい・費用を安く済ませたいなどです。
すべての希望を叶えることは難しいので、一番重要だと思うことを決めておきましょう。
痛み・速さ・費用・信頼・効果など重要な順番を決めておくとクリニック選びがスムーズです。
カウンセリングの際にも的確に自分の希望を伝えることもできますので、初めの準備として大切です。
自分の希望を叶えてくれるクリニックならば、多少自宅から遠くても通う価値はありそうですよね。
とくに費用面は、安く済ませることを重視しすぎると効果がほとんど得られず結局無駄なお金となってしまうこともあります。
初めての場合は費用面よりも、技術や信頼面を重視したほうが良い効果が得られ、結果的には費用も安くなります。
事前のカウンセリングが大事
刺青(タトゥー)をレーザーで除去するなら、必ずカウンセリングで納得のいくまで相談をしましょう。
無料でカウンセリングを受けられ、メリットだけでなくデメリットもしっかり説明してくれるクリニックがおすすめです。
カウンセリングで聞いておきたいポイントは主に6つです。
▼治療回数
レーザーの場合は1回で綺麗になるということはほとんどありません。
薄い刺青(タトゥー)除去で3回、通常の刺青は5,6回かかることもあります。
一度で消せると思って治療を受けるとがっかりする結果になってしまいますので、しっかり治療回数の目安を聞いておきましょう。
▼治療後の効果
レーザーでの治療は少しずつ色素を薄くしていくことで目立たなくなっていきますが、完全には消せないこともあります。
とは言え最近のレーザーは昔に比べ性能が良く、よく見ないとわからないレベルまで消すことは可能です。
刺青の色や大きさによっても効果は変わりますので治療する部分を見てもらって期待できる効果を聞いておきましょう。
▼傷跡
皮膚を切って治療するわけではないので目立つ傷が残るということは基本的にありません。
ですが治療方法によっては治療後一時的に水ぶくれになったりする場合もあります。
傷跡は残らないか、治療後はどのような状態になる可能性があるか聞いておきましょう。
▼色の制限
レーザーには様々な種類があるので、使用する機器によって仕上がりに差が出てきます。(※後述)
赤や緑などの色を除去できるレーザーもあれば、黒い刺青(タトゥー)しか除去できないものもあります。
消したい刺青(タトゥー)の色が黒以外も含んでいる場合はどんなレーザーが良いのか調べておきましょう。
カウンセリングでも色の制限があるか聞いておくと安心です。
▼大きさの制限
大きさについては広くなるほど料金が上がります。
また範囲が広すぎると一度に除去の治療を受けられないこともあります。
大きさの制限がどれくらいなのか、消したい刺青(タトゥー)の範囲はどのくらいの金額になるのか聞いておきましょう。
▼通院
通院は大体3か月~6か月に1回が目安です。
体に負担をかけないためにも連続したレーザー治療は行えません。
治療後どのくらいで通院すればいいのか確認しておきましょう。
▼入浴
アフターケアの方法は説明してくれるところがほとんどだと思いますが、入浴はいつから可能なのか確認しておきましょう。
またアートメイクを除去する方はいつから洗顔可能かも聞いておくと安心です。
アフターフォロー
クリニックを選ぶときは、しっかりアフターフォローをしてくれるかどうかも確認しておきましょう。
治療をしたら終了ではなく、最後まで責任をもって治療してくれることが何より大切です。
例えば痛みが出た場合はどうしたらよいか、水ぶくれができたらどう対処するかなど、初めてタトゥー除去するなら心配ですよね。
そういった不安を感じずに安心して身を任せられるクリニックがおすすめです。
除去に使用される主なレーザー
刺青(タトゥー)除去ができるレーザーは主に2種類があります。
ほとんどのカラーに反応するPICO シュアーレーザーと、黒、紺のみに反応するQスイッチヤグレーザーです。
もちろんこの2種類の中にもいろいろな種類があります。気になる方はクリニックの先生にどんな種類のレーザーなのか聞いておきましょう。
消したい刺青(タトゥー)によって最適なレーザーで治療を受けられるように、それぞれがどんな特徴を持っているのか確認が必要です。
使用するレーザーは機能・効果、費用、どんな刺青に向いているかなどをもとに決定すると良いでしょう。
PICO シュアーレーザー
PICO シュアーレーザーは「1秒の1兆分の1秒」の時間に1回レーザーを発する機能があります。
この1兆分の1秒のことをピコ秒といい、PICO シュアーレーザーの名前の由来でもあります。
全体的にQスイッチヤグレーザーに比べ性能が高く新しいレーザーです。
炎症後色素沈着などのリスクが少なく、肌へのダメージが少なくて済むので痛みも少ないのが特徴です。
痛みに弱くなければ麻酔なしでも治療を受けることが可能です。
ほとんどの色に反応するため、淡い色の刺青(タトゥー)が入っている方でも治療を受けることができます。
メリットが多い方法ですが、料金は高く何度も治療を受けると費用がかかってしまうというデメリットがあります。
費用が掛かっても負担が少なく治療の効果を高めたい方にはおすすめの方法です。
▼治療回数
3~5回程度
▼傷跡
ほぼ無し
▼色の制限
ほとんどのカラーに対応
▼大きさの制限
ほぼ無し
▼通院
3ヶ月に1回(状態により異なる)
▼入浴
シャワーは当日から可能。入浴は翌日から可能。
Qスイッチヤグレーザー
Qスイッチヤグレーザーは「1秒の10億分の1」の時間に1回レーザーを発する機能があります。
想像ができないほど短い時間ですが、PICO シュアーレーザーに比べると1000倍時間がかかるということです。
肌にかかる負担はPICO シュアーレーザーよりも多く、痛みも感じる場合があります。
治療後はほてりや腫れ、水ぶくれが起こる可能性があり、ダウンタイムも1週間~3か月ほどかかります。
黒や紺などの色のみに反応するため、鮮やかなタトゥーを消したい方には向いていません。
その代わり費用は刺青(タトゥー)除去の中で最も安く、PICO シュアーレーザーに比べて半額程度で治療を受けることができます。
黒1色のタトゥーを消したい・痛みに強い・安く治療したい方にはおすすめです。
▼治療回数
3~10回程度
▼傷跡
ほぼ無し
▼色の制限
黒・紺色のみ
▼大きさの制限
ほぼ無し
▼通院
3ヶ月に1回(状態により異なる)
▼入浴
シャワーは当日から可能。入浴は翌日から可能。
タトゥーは簡単に消えない
冒頭でお伝えした通り、刺青(タトゥー)を除去することは簡単ではありません。
レーザー治療で完全にきれいな状態に戻すことはほとんどできません。
刺青(タトゥー)を完全に近い状態で消すには切除法で皮膚自体を切り取る必要があります。
その場合も傷の痕が残る場合もありますし、小さいタトゥーでなければ対応できないこともあります。
レーザー治療は1度では終わらないため、数回通院して何度も料金を払わなければなりません。
時間とお金もたくさんかけてでも消す覚悟をもって刺青(タトゥー)除去の治療を始めましょう。
除去する際は必ず自己判断ではなく、衛生面・安全面が信頼できるクリニックでの治療をおすすめします。
時間もお金もかかるからこそ、効果が無かったり、納得できないクリニックで治療を受けたくありませんよね。
クリニック選びがしっかりできればあとは専門知識のある先生に身を預けるだけです。
時間がかかっても自分にとって一番いいクリニックを探してください。
まとめ
- カウンセリングで聞いておきたいポイント6つをおさえて無料カウンセリングで質問、アフターケアまでしっかりしたクリニックを選ぶ。
- 除去ができるレーザーは主に2種類。
- 時間とお金もたくさんかけてでも消す覚悟をもってタトゥー除去の治療を始めましょう。