傷跡を消したいと考えている人はおそらく多いでしょう。大人になるに連れて人と接する機会も増えて、一々傷跡に対して受け答えするのも、また会う人会う人に心配されるのも少し心苦しくなってしまう時もありますよね。
今回はそんな悩める方々のために、傷跡を消す際に重要なレーザー選びのポイントをご紹介いたします。
傷跡にはレーザー治療?
最近はとにかく傷跡を消したければレーザー治療だと言われるくらいにレーザーの技術が進歩してきています。それ故に、病院やクリニックによって設置されているレーザーの性能も結構差があったりするのです。
元々傷跡の症状によってレーザーを使い分けていた上に、さらに性能差も結構出てきたので、レーザー治療を行う際にはレーザーの性能をしっかりと理解しておく必要があります。
その上でさらに自分の傷跡がどの程度の大きさなのか、傷の深さはどれくらいなのかと言った点も注意が必要です。自分の傷跡に合ったレーザーでなければ効果が出ないどころか悪化する可能性もありますから。
そしてもう1つレーザーを扱う医師の腕も重要です。過去に何件も実績があるかどうかというのは非常に重要ですので、レーザー治療を受ける際にはレーザーの性能と合わせて実績や症例もチェックしておくようにしましょう。
ではここから具体的に1つずつレーザーの性能を紹介していきます。
フラクセルレーザー
まず1つ目はフラクセルレーサーです。やけど跡などの傷跡からニキビ跡、黒ずんだシミまでも除去する事ができる万能型のレーザーとなっています。フラクセルはこのように様々な傷跡に対応できるため、これを基に様々な改良が施されているほどです。
こちらのフラクセルレーザーはそれまでのレーザーと違って傷跡を修復するのではなく、傷跡を1度破壊して新しい肌に生まれ変わらせるというアンチエイジングの効果が期待できるレーザーとなっています。以後レーザー治療の主流となるこの新しい肌に生まれ変わるという効果を最初に作ったのがこのフラクセルレーザーなのです。
ただデメリットとして、治療後に熱による痛みが少しあり、場合によっては赤みが中々引かないケースもあります。
治療時間は30分前後で、月に1回のペースで行われます。レーザー治療は基本的に複数回に渡って治療を行うことになっています。これはフラクセルレーザーに限った話ではありません。
料金は1回に付き1万円からとなっていて、傷跡の大きさによって値段が変わる事もあります。
フラクショナルCO2レーザー
次はフラクショナルCO2レーザーです。こちらは先ほどのフラクセルよりもさらにニキビ跡に特化したレーザーで、肌にできた凹凸の改善に役立ちます。またシミやくすみに対しても効果的になっています。
フラクセルとの大きな違いは痛みが少なく術後の赤みもほとんど起こらない点でしょう。より患者さんの負担が少なくなるように配慮された結果、生まれたのがこのフラクショナルCO2レーザーと言えます。
こちらも基本的に5回以上レーザーを照射する事を1クールとしていて、1回の治療時間は顔全体に照射したとしても10分程度と短いのが特徴的です。
術後のケアがほとんど必要ないのがフラクショナルCO2レーザーの最大の魅力ですので、目立たないように少しずつ消していきたい人はこちらのレーザーがお勧めです。
Qスイッチヤグレーザー
3つ目はQスイッチヤグ(YAG)レーザーです。こちらもニキビ跡やシミに有効的ですが、さらにアザや刺青など、皮膚の奥深くにある傷跡や色素に対しても効果を発揮する点が特徴です。
これにはレーザーが2つの波長を使っているのに関係しています。1つは表皮の色素を効果的に破壊できる532nmという波長で、もう1つが表皮の奥にある真皮にまで届く1064nmという波長です。この2つの波長を使い分けることで様々な傷跡に対応できるのがQスイッチヤグレーザーなのです。
ただし皮膚の奥深くにレーザーを照射するため、これまでに紹介した2つのレーザーよりも治療時に痛みを伴う事があります。痛みを伴うのがどうしてもダメという方は医師の方に相談して麻酔などの対策を取ってもらうようにしましょう。
またレーザーの熱も強力なので、かさぶたができたりやけど跡が少し残ったりする事もあります。しかしこれらは適切な処置で対応すれば跡に残る事はないので、しっかりと保湿と紫外線対策をして新しい傷跡になったりシミになったりしないよう注意しましょう。
こちらは1回に付き3万円程度しますので、複数回照射することも踏まえてよく考えて治療を受けましょう。
フラクセル2
最後はフラクセル2です。先ほども説明したようにフラクセルレーザー自体が非常に優秀なレーザーとして誕生したため、その改良品が多く存在しているのです。こちらのフラクセル2では従来通り、やけど跡からニキビ跡、シミも含めて幅広い傷跡に対応しています。それに加えてフラクセルレーザーにはあった悪い部分を改善しているのです。
例えば痛みや術後のケアがほとんどなくなっているのが1つ大きな特徴になっています。またフラクセルレーザーでは0.08mmの深さまでしか届かなかったため、刺青など皮膚の奥にある色素には届かなかったのですが、こちらのフラクセル2は1.14mmまで届くようになっています。これによって皮膚の奥深くにある傷跡も消せるようになったのです。
他にも周りの皮膚への副作用が軽減されていたり、治療時の手間が省けていたりと様々な点で改良されているのです。
費用としては範囲が狭ければ1万円程度、顔全体だと3万円とされています。
この様にレーザーにも様々な種類があり、自分の傷跡が皮膚の奥深くにある場合にはフラクセル2やQスイッチヤグレーザーでなければ効果が期待できません。レーザー治療は確かに傷跡を消してくれる優秀な治療法ですが、そのレーザーには性能に差がある事に気を付けて、自分の傷跡に合ったレーザー治療を受けるようにしましょう。自分の傷跡が皮膚のどの程度の深さにあるのかは中々判断しづらいので、必ず1度カウンセリングを受けるようにしましょう。
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まとめ
- 自分の傷跡に合ったレーザー治療でなければ効果は期待薄。
- レーザーによっては痛みや副作用もあるので、必ずカウンセリングを受けてから自分に合った治療法を選択しましょう。