傷跡に良いと聞いて馬油を試してみたいと考えている方が多いかもしれませんね。
馬油には、どのような効果を期待できるのでしょうか。また、どのような傷跡に有効なのでしょうか。
これらを解説するとともに口コミをもとに効果を検証します。気になる傷跡がある方は確認しておきましょう。
馬油とはどんなもの?

引用元:北海道純馬油本舗
馬油はその名の通り馬の脂肪から取り出した脂のことであり、人間の皮脂に非常に近い性質を持ち合わせているという特徴があります。
人間の皮脂に近い性質を持っているということは、それだけ人の肌に浸透しやすいということでもあり、この浸透力こそが馬油の最大の強みとなっています。
そして馬油は浸透作用だけでなく、保湿作用、抗酸化作用、抗菌作用、消炎作用、血液循環作用など本当に多くの働きを持ち合わせています。
こういった数多くの作用が、これから紹介する馬油の様々な効能を支えているのです。
馬油の効能
具体的に馬油を使うことで得られる効能を紹介しいてきます。
美肌効果
やはり馬油が持つ効能として有名なのが美肌効果でしょう。
馬油には血流を改善する効果があり、これによって肌のターンオーバーが正常に行われるようになります。
肌のターンオーバーとは、古い肌が新しい肌へと入れ替わることをいいます。
そのためターンオーバーが正常に行われるようになると、古い肌がどんどん新しい肌へと入れ替わるようになり、それに伴って肌のシミなどが薄くなっていくのです。
傷の治療
極端に大きな傷には対応できませんが、小さな切傷や火傷であれば馬油を塗って治療をしている人が多くいます。
馬油というのは人の肌に非常に似た性質を持っているため、肌の奥まで浸透していきます。
そのため、怪我や火傷をした場合でも馬油を塗ることで、患部を外部の空気と遮断でき、酸化を抑えられます。
また傷や火傷ができてしまうと傷が治るまでは皮膚の内部がむき出しの状態になってしまい、細菌やウイルスが侵入しやすくなります。
当然傷口に細菌やウイルスが入ってしまえば炎症を起こして傷の治りが遅くなったり、悪化してしまいます。
こういった細菌やウイルスの侵入を防ぐという意味でも、傷に馬油を塗るのは効果的です。
血流改善による皮膚の再生
美肌効果の部分でも、馬油に血流改善の効果があることは説明しました。
この血流改善効果のおかげで馬油を塗り続けることで、皮膚の再生を早められます。
皮膚の再生が早まるということは、傷の治りが早くなり傷跡も残りづらくなるということです。
白髪や抜け毛の予防
白髪や抜け毛の主な原因のひとつに頭皮の栄養不足があげられます。
馬油は血流改善効果があるため、頭皮につけてしっかりとマッサージをすると頭の血のめぐりがよくなります。
栄養というのは、血液に運ばれることによって全身へと行き渡ります。
そのため馬油によって頭の血のめぐりが良くなれば、その分栄養も行き届き、髪の毛にも栄養が届けられるようになるのです。
こういった効果があることから、馬油は市販のシャンプーなどのヘアケア商品にも配合されているのです。
かゆみの抑制
アトピー性皮膚炎などを患っていない人でも、乾燥がひどくなる冬になると無性に体がかゆくなる経験をすることがあるでしょう。
このように「乾燥」というのは、かゆみを引き起こす原因となっています。
馬油には高い保湿成分と肌への浸透性があるため、気になる部分に塗るだけで肌の乾燥を防ぎ、かゆみを抑えられるのです。
紫外線の防止効果
馬油には紫外線を防止する効果があるといわれています。
ただしその効果は本当にわずかであるため、「馬油を塗って紫外線を肌から守る」という使い方はあまり効果がありません。
それならばここで説明しなくても良いような気もしますが、実はこのわずかな紫外線防止効果が馬油を日常的に使いやすいものにしてくれているのです。
この先で馬油の傷跡を消す効果について説明しますが、傷跡を消すために肌に塗布できるのは馬油だけではありません。
有名なものだと、「肌の漂白剤」とも言われているハイドロキノンという成分があります。
ハイドロキノンは、皮膚科などでも処方されるくらい傷跡を消す効果が高いです。
しかし欠点もあり、ハイドロキノンを塗ったまま紫外線を浴びると傷跡に沈着したシミがさらに黒ずんでしまい、余計傷跡が目立つことがあるのです。
そういった点で比較すると、馬油は傷跡を消す効果こそ弱いですが、紫外線を浴びてもは肌に悪影響が出ることはないため、肌に使うときに神経質にならずにすむのです。
顔や手足の傷跡にも効果はある?

引用元:馬油と梅雲丹の薬師堂
馬油の様々な効果を分かっていただけたと思いますが、ここからは馬油の傷跡を消す効果について考えていきます。
まずは傷跡が目立つ原因から説明していきます。
人の皮膚は傷ができると防御反応としてメラニン色素を分泌します。
このメラニン色素は傷が深かったり、傷の治りが遅ければ分泌される量も多くなり、傷ができた部分に沈着していきます。
そしてこの傷跡に沈着したメラニン色素は、紫外線を浴びることで変色してしまいます。
このように傷跡に沈着したメラニン色素の変色によって、傷跡と本来の肌の色に違いがあらわれ、傷跡が目立ってしまうようになるのです。
つまり傷跡を目立たなくするためには、傷跡に沈着したメラニン色素を肌の外に追い出してやればいいわけであり、そこで活躍するのが馬油です。
馬油には血流を改善し、肌のターンオーバーを正常にする効果があります。
ターンオーバーによって肌が古いものから新しいものへと生まれ変わっていけば、傷跡の奥底に沈着していたメラニン色素も少しずつ肌の表面に浮き出てきて、最終的に肌から排出されると考えられます。
そのため、傷跡に馬油を塗ることで傷跡を目立たなくする、もしくは消すことも可能です。
口コミから馬油の「傷跡が消える」効果を検証
実際に馬油を傷跡に塗った人の中には、「傷跡が目立たなくなった」「傷跡が消えた」という体験をした人が多くいます。
数年前、グラグラに煮えたぎったヤカンのお湯を足の甲に浴び
大火傷しました。
火傷は治りましたが跡が・・・。
引きつって気持ち悪いので馬油をずっと塗り続けてたところ
赤みも引きつりもなくなりました。今はどこにあったのかさえ判りません。引用元: yahoo!知恵袋
私も小さい頃にスネをぶつけて傷になっていました。最近馬油(ソンバーユ)をつけていますがなんとなく薄くなった気がします!
引用元: yahoo!知恵袋
乾燥予防に馬油を使い始めたら、傷痕の治りが早くなったというか、薄くなってきた気がします。
引用元: yahoo!知恵袋
このように傷跡に馬油を塗ったことで、傷跡の変化を多くの人が確認しています。
ただし、馬油を塗れば傷跡が劇的に目立たなくなるというわけではありません。
馬油の効果を実感するためには、気長に塗り続ける必要があるのでその点は注意しなければいけません。
帝王切開・開腹手術の傷跡には効果なし?!
傷跡といっても種類はあり、中には帝王切開や開腹手術など大きな手術をした結果、やむを得ず傷跡が残ることもあるでしょう。
こういった傷跡は大きく残るためやはりどうにかして目立たないようにしたいものですが、残念ながらこういったタイプの深い傷跡には馬油の効果は期待できません。
帝王切開や開腹手術をする際には一度メスで皮膚を切られ、この切られた皮膚は最後に糸で縫合されますが、この縫合部分は基本的に外側に引っ張られてしまい、傷跡が開きやすい傾向にあります。
帝王切開や回復手術の傷をなるべく目立たないようにするために最も大切なのが、この傷跡の開きを極力抑えることにあります。
そのためこういった場合に傷跡を目立たなくさせるためには、馬油よりもシリコンテープやシリコンシートを傷跡に貼って、保湿をしながら傷跡の開きを防いで最小限の傷跡にすることが最も効果的なのです。
手術跡はクリニックでの治療が確実?
馬油には傷跡ややけど跡を目立たせなくする効果が期待でき、天然成分でもあるため非常に使い勝手が良いものです。
しかし残念ながら馬油を塗ればどんな傷跡でも目立たなくできるわけではなく、切傷や軽い火傷程度であれば対応できる可能性も高くなりますが、やはり大きな手術跡となってくると馬油では対応しきれない場合がほとんどです。
そのため体に残った手術跡が気になる場合には、専門のクリニックを受診して治療をするほうが賢明です。
特に形成外科は傷や傷跡を目立たなくすることに長けているので、近くにある場合には一度受診を検討してみてもいいでしょう。
中央クリニックでは無料カウンセリングを実施してます。
親身になって相談に乗ってくれるドクターが揃っていて、とてもおすすめのクリニックです。
手術跡・傷跡修正の無料カウンセリングを行なっている中央クリニックの公式サイトはこちら
まとめ
- 馬油はその名の通り馬の脂肪から取り出した脂のことであり、人間の皮脂に非常に近い性質を持ち合わせているという特徴がある。
- 浸透作用だけでなく、保湿作用、抗酸化作用、抗菌作用、消炎作用、血液循環作用など本当に多くの働きを持ち合わせている。
- 手術痕などの深い傷跡には馬油の効果は期待できない。