特定の成分を含むオイルなどが、傷跡のケアに有効といわれています。具体的に、どのようなオイルが有効と考えられているのでしょうか。
お勧めのオイルを3つ紹介します。併せて、効果的な使い方なども解説します。
オイルを使った傷跡のケアが気になる方は参考にしてください。
オイルで傷跡が治るの?
最近では、オイルを使った傷跡のセルフケアが流行っています。
特に効果があると注目されているのが、バイオイル、ティーツリーオイル、オリーブオイルです。
それぞれに有効な成分が配合されていて、適切な使い方をすることによって傷跡を治すことができます。
そこで、それぞれのオイルの特徴や使い方について解説していきます。
バイオイル
バイオイルは世界的に有名なオイルで、傷跡を治す効果があると評価を集めています。
日本でこそあまりポピュラーではないものの、世界的には非常に高い信頼を得ています。
特に妊娠線であったり、肉割れといった傷跡にお悩みの方におすすめのオイルです。
- ビタミンAとE
- ローズマリーオイル
- ラベンダーオイル
- トウキンセンカオイル
これらの有効成分がバイオイルには含まれています。
そしてこれらが角質層の奥深くまで浸透することによってお肌のターンオーバーを促して、傷跡が徐々に薄くなっていきます。
天然由来の成分でできているということで、副作用の心配がないというのも、バイオイルの大きなメリットになっています。
そういったところから、効果を実感するまでには3ヵ月ほどの継続使用が必須になっています。
あまりすぐに効果が出るものだと、ステロイドの薬のように副作用が心配になってしまいます。
しかし、バイオイルであれば優しくお肌をいたわりながら治していくことができるので、薬の使用による副作用が心配だという人にもおすすめすることができます。
バイオイルはコスパのよさでも高い評価を集めています。
1個当たり1500円程度で購入することができます。
継続使用してもお財布に優しいところが、人気の理由になっています。
▼バイオイルの使用方法について
バイオイルは、いつもの化粧水やボディーローションなどのケアの後につけるのがおすすめです。
数滴を手にとって、それから優しくもみこむようにマッサージしていきます。
傷跡には奥まで成分が浸透するように、優しく押さえつけるようにしてマッサージしていきましょう。
特に湯船に数滴垂らして入浴すると全身の保湿をすることができるので効果的です。
ティーツリーオイル
ティーツリーオイルもまた、天然由来の力で傷跡を治すことができるオイルとして、今多くの人に注目されるようになっています。
ティーツリーオイルは、ティーツリーという名の植物から精製されたオイルのことです。ティーツリーは独特な香りがあって、これが好きでアロマにしている人も多いです。
- 抗炎症作用
- 殺菌作用
- 抗ウイルス作用
- 抗菌作用
などが特にティーツリーオイルの代表的な効果として知られています。
さらにティーツリーオイルが効く症状というのもたくさんあって、傷跡以外にも、
- インフルエンザ
- 気管支炎
- 扁桃腺の炎症
などにも効きます。
特に皮膚の疾患に対しては強力で、
- にきび
- 吹き出物
- アトピー
- 日焼け
などにも効果があるといわれています。
▼ティーツリーオイルの使用方法
ティーツリーオイルは原液のまま使用すると、濃度が高すぎて肌に刺激となってしまい、逆に悪化させる恐れがあるので注意が必要です。
なので、使用の際には水で薄めて使うようにしましょう。
また、妊娠初期の方は使用を控えましょう。
▼おすすめの使い方は蜂蜜で薄める
あるいは蜂蜜で薄めて使うのもいいでしょう。
目安としては、5%程度まで薄めるということです。そうすることによって、肌に刺激を与えることなく使用することができます。特に蜂蜜を使用することによって浸透力が高まりますから、より皮膚の深層まで成分が行き届き、傷跡を治す効果も高まるのでおすすめです。
▼入浴にもティーツリーオイルが使える
ティーツリーオイルは香りも定評がありますから、浴槽にティーツリーオイルを10滴ほど垂らすだけで、その香りを感じながら入浴することができます。
もちろん全身でティーツリーオイルの効能を感じることができるので、リラックスしながら肌のケアもできて一石二鳥な方法です。
特に入浴後に、化粧水などのケアをした後で、傷跡の部分にのみティーツリーオイルを塗るようにするとよいでしょう。
そうすることによって、集中ケアをすることができます。
オリーブオイル
オリーブオイルも傷跡を治す効果があったという人が増えています。
▼肌のターンオーバーを促進
オリーブオイルには、特に肌のターンオーバーを促進して綺麗な肌に整える成分である、ビタミンEとビタミンKが豊富に含まれています。
特に傷跡のような色素沈着は、活性酸素の影響によるところが大きいです。そのため、活性酸素を発生させるような紫外線をなるべく避けたほうが、傷跡を消すためには有効なわけです。
▼傷跡が定着する原因となる活性酸素を抑制
そして、オリーブオイルにはこういった活性酸素の発生を抑制する抗酸化物質が多く含まれています。こういった抗酸化作用も、オリーブオイルが傷跡に効く理由だと考えられています。
オリーブオイルのなかでも、特にバージンオリーブオイルというのは、より多くの抗酸化成分を含有しています。そのため、傷跡に対する効果もより高いものを期待することができます。
▼オリーブオイルの効果的な使い方
まずはオリーブオイルを薄く手のひらに取って、傷跡が気になる部分にそっと押しつけます。それから傷跡に揉みこむように優しくマッサージしていきます。
すると、傷跡の皮膚が徐々に軟化していくのがわかると思います。
そうしたら、充分に皮膚の奥までオリーブオイルの成分が行き渡るように、そのまま10分程度放置しておきます。
時間が経ったら、清潔なタオルなどで拭き取りましょう。
これを毎日、お風呂を上がって一通りのケアが済んだ後に行うようにしましょう。
それでも傷が消えないなら
オイルを使ったケアなど、傷跡を治すために自分で取りうる手段というのはあります。
特に紫外線を避けて、血行を促進させ、保湿を心がける、このようなことを普段のオイルの使用と同時並行で行っていくことが、傷跡を治すために取りうる最良の手段だといえます。
しかしながら、そういったことを行っていても、傷跡が消えない場合というのがあります。
このような場合には、やはり専門の病院へ行くことをおすすめします。
ハイドロキノンクリームを処方してもらいましょう
処方薬として、ハイドロキノンクリームというものがあります。
これは、傷跡の色素沈着の原因であるメラニンを抑制する効果があります。メラニンを作り出すメラノサイトという細胞の働きを抑える効果があるクリームです。
そのため、傷跡の根本から治療をしていくことができます。
ただし、かなり刺激の強いクリームなので、肌にも負担がかかってしまいやすいです。含有量などの違いもあるので、自分の症状に応じて、医師に適切なものを処方してもらうようにしましょう。
美容皮膚科がおすすめ
美容皮膚科では、皮膚科よりも美容的な観点が強いので、より綺麗に治すための技術や設備が導入されていることが多いです。
今では傷跡の治療にはレーザー治療が即効性が高いということで人気を集めています。
美容皮膚科においては、このレーザー機器を数種類常備することによって、患者の症状に応じた適切なレーザーを選択することができるようになっています。
特にクリニックを受診するとなると、敷居が高いと感じる人も多いです。
しかし、美容皮膚科ではそういったことを感じないようにするために、メールでの予約システムを構築していたり、無料のカウンセリングを導入したりもしています。
ご興味のある方は、クリニックに一度相談してみてはいかがでしょうか。
傷跡修正の無料カウンセリングを行なっている中央クリニックの公式サイトはこちら
まとめ
- バイオイルは特に妊娠線や肉割れにおすすめ。
- ティーツリーオイルは殺菌作用もあり、にきびやかすり傷におすすめ。
- オリーブオイルには肌のターンオーバーを促進する効果がある。