タトゥーを入れると様々な制約を受けますよね。例えば、温泉施設を利用できないことなどがあります。
タトゥーが邪魔になるときは、隠してみてはいかがでしょうか。お手軽な方法として挙げられるのがタトゥーを隠すスプレーです。スプレーの使い方などを紹介するので参考にしてください。
温泉施設などでタトゥーがダメな理由
タトゥーを入れることで生活の中で様々な制約が出てきますが、その中で最初に思い浮かんでくるのが、温泉施設やプールだと思います。
日本では多くの温泉施設やプールがタトゥーを入れた人の入場を禁止にしていますが、なぜなのでしょうか?

引用元:産経ニュース
それは江戸時代の日本では、罪人に対する罪として刺青を入れていたからなのです。
この風習は明治時代まで続きましたが、1882年から1948年までの間は日本で刺青をいれることは禁止されていました。
しかしこの刺青が禁止されていた時代にも、暴力団の中では刺青が帰属組織への忠誠を表すものとして用いられていたのです。
こういった経緯があり、日本では「刺青=暴力団」というイメージが出来上がってしまい、現在でも刺青にはネガティブなイメージがつきまとっています。
もちろん世の中には暴力団といった組織とは関係なしに、純粋なオシャレやファッションとしてタトゥーを入れる人も大勢います。
しかし、ファッションとして入れたタトゥーと暴力団が入れている刺青をはっきりと区別することは難しいものです。
ファッションでタトゥーを入れた人がどれだけ「これはオシャレで入れたものです!」と主張しても、周囲の人がそのタトゥーを目にすれば恐怖心を抱くことだってあるのです。
そのためお互いの肌がみえてしまう温泉施設やプールでは、お客同士のトラブルを避けるため、周囲の人が気持ちよく施設を利用できるようにするために刺青やタトゥーを入れている人の入場を制限しているのです。
タトゥーを隠すスプレーとは?
上でも紹介したようにタトゥーを入れていることで、温泉施設やプールに入れなくなることがあります。
他にもタトゥーが入っていることで、人からマイナスな印象を持たれたりすることだってあります。
タトゥーを入れるときにどれだけ強い決心や信念を持っていたとしても、どうしても生きていく上ではタトゥーが足かせになってしまうことがあるのです。
こういった場面に遭遇すると「タトゥーを入れなければよかったかな…。」とふと考えてしまいますが、そんなときにタトゥーを隠すスプレーが役立ちます。
タトゥーを隠すスプレーは、いってみればスプレー型のファンデーションになります。

引用元:【 いいお店 】Yahoo!店
タトゥーに向けて肌と同じ色のスプレーをすることで、タトゥーがほとんど目立たなくなるのです。
スプレーに入っているファンデーションは防水性が非常に高く、温泉やプールに入っても簡単に落ちることはありません。
そのため一度スプレーをしてタトゥーを隠してしまえば、普通に生活する場合であれば効果が3日程度持続します。
使い方もとても簡単です。
- タトゥー周辺の肌を綺麗に洗い、水分をふき取る。
- タトゥーを隠したい部分に向けて、下地になる色を吹き付ける。
- 下地の色が乾いたら、その上から地肌に一番近い色のスプレーを吹き付けて完成。
一度下地になる色をスプレーしたら乾かす必要がありますが、スプレーは速乾性となっているためタトゥーを隠すために長い時間は必要になりません。
もしファンデーションを落としたくなったら、アルコール系のジェルを使って擦ると簡単に落とすことができます。
この方法はスプレーを使うので、自分の部屋以外では使いづらいですが、高い防水性があるという大きなメリットがあります。
他にもタトゥーを隠す方法として、ファンデーションテープやコンシーラーなどがあります。
タトゥー除去とは
上で紹介したようにタトゥーを目立たせなくする簡単な方法はいくつかあります。
しかしどの方法もその効果がずっと続くわけではありませんし、完全に他人から見えなくできるわけではありません。
そのため自分の意思でタトゥーを入れたのにも関わらず、タトゥーを気にして生活をしなければならず、タトゥーを隠すのではなくタトゥーを消してしまいたいと考える人も少なくはありません。
こういった場合には、サロンやクリニックでタトゥー除去を行なうという手もあります。
サロンやクリニックでタトゥーを除去する場合は、主に次の4つの方法が使われます。
レーザー治療
レーザー治療では、タトゥーの墨の色素に反応するレーザーを照射します。
このレーザーによって色素が破壊され、破壊された色素は体の細胞によって吸収され、体の外に排出されていきます。
レーザーを照射することで理論上はタトゥーを消すことができます。
しかし、タトゥーを消すために何度もレーザーを照射してやけどを起こし、できあがった火傷跡のせいでレーザーが隅にまで届かなくなることもあります。
また破壊された色素が吸収される量にも限りがあるため、色が薄くなるだけで完全にタトゥーが消え去らないケースも多くあります。
切除手術
切除手術ではタトゥーが入っている部位の皮膚を直接切り取り、縫合することでタトゥーの除去を行います。
切除手術はタトゥーが小さい場合や幅が狭い場合に向いていますが、逆にタトゥーが大きい場合には、施術後に傷跡が非常に目立ちやすくなったり施術部位がケロイド状になってしまうこともあります。
皮膚移植手術
皮膚移植手術では、まずタトゥーが入っている部分の皮膚を切り取る、もしくは深く削ってタトゥーをなくします。
そしてこの部分に他の場所から採取してきた皮膚を移植します。
大きなタトゥーに向いている方法ではありますが、タトゥーが入っている部分だけではなく、移植をする皮膚をはぎとった部分にも傷ができるというデメリットがあります。
削皮手術
削皮手術は、タトゥーが入っている皮膚を削って除去する方法です。
この方法の場合はタトゥーをすべて削るために皮膚を深く削っていくと傷の治りが悪くなり傷跡も目立ってしまいます。
そのためタトゥーの90%程度までを削って、残りのタトゥーの墨は体の細胞に吸収・分解させていきます。
方法自体は傷跡も残りづらく良い方法ではあるのですが、手術をする医師によって傷跡の大きさなどに差が出てしまうのが難点です。
タトゥーを除去する場合はこういった方法から最も適したものを選ぶわけですが、残念ながら全く傷跡を残さずにタトゥーを消すことはかなり難しいことです。
紹介した4つの方法の中では、肌にメスをいれることのないレーザー治療が最も傷跡が少なくて済みそうなイメージがあるのではないでしょうか?
しかし、そのレーザー治療でさえ何度もレーザーを照射することで肌に火傷跡ができてしまうことがあるのです。
日本では一度タトゥーを入れてしまうと、どうしても生活の色々な場面で苦労をしてしまいます。
例えタトゥーを入れたことを後悔したとしても、タトゥーを除去しようとすると高い確率で肌に傷跡を残すことにもなってしまいます。
タトゥーをすべて除去するのか、ファンデーションスプレーなどを上手に使って必要なときはタトゥーを隠して生活するのか、自分にどっちが合っているのかしっかりと考えて対策をとるようにしましょう。
まとめ
- ファッションとして入れたタトゥーと暴力団が入れている刺青をはっきりと区別することは難しく、お客同士のトラブルを避けるため、周囲の人が気持ちよく施設を利用できるようにするために刺青やタトゥーを入れている人の入場を制限している。
- スプレーに入っているファンデーションは防水性が非常に高く、温泉やプールに入っても簡単に落ちることはない。
- ファンデーションを落としたくなったら、アルコール系のジェルを使って擦ると簡単に落とすことができる。